50代からの暮らし方。苦手な家事をやる気になるたった1つの方法
生きていく限り逃れられない家事。苦手な家事をラクにする方法は? もうすぐ50代になるカウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが教えてくれました。
嫌でたまらない家事。時間を計れば、「たったこれだけ」に気づく
人それぞれ、面倒と感じる家事は異なります。
洗濯ひとつをとってみても、「洗濯は洗濯機にお任せ!」という考えの人がいる一方で、「仕分けや洗濯網に出し入れする作業すらイヤ!」「干す・たたむが苦手」という人も。
そんなとき、絶対とは言えませんが、面倒を減らす一つの方法があります。「ひとつひとつの家事時間を計ってみる」ことです。
●時間を計れば、カーテン替えも面倒でなくなるかも
梅雨明けが発表され、電力需給ひっ迫注意報が出た日のこと。
娘の部屋は窓が大きく、日差しが入ってくる量も多いので、暑さ予防のため、レースカーテンを遮光カーテンに替えました。
寒い時期は、陽が入らないレースカーテンは「気が落ちる」と不評で、夏場だけ使用しています。
カーテンを外す、つける作業って、なんとなく面倒そうですよね。
でも実際やってみると、私自身もビックリ。
人にもよると思いますが、ストップウォッチで測ると、カーテンを一枚外すのは10秒。つけるほうは穴に通すのでちょっと面倒。でも倍の20秒でした。
手が届くよう、踏み台を用意したりする手間があるとしても、4枚外すのに5分もあれば外すことができますし、つけるのには10分でできます。
●カーテンを洗うのだって合計8分。少しの時間ですっきり気分よくなる
掃除機をかけたり食器洗いでも、時間を計ってみると「えっ? これだけ?」と、思ったほどかかっていないことに気づきます。
“この時間があればできる”…とわかるだけで、する気になることもありますし、隙間時間の有効活用ができることで余裕のある暮らしが生まれることもあります。
私はついでにカーテンを洗ったのですが、洗濯機に入れ、洗剤や洗濯ビーズを入れるのには1分。干すのは2分。たたんで納戸にしまうのは5分程でした。
カーテンを洗うとなると面倒くささが先に立ちますが、カーテンがきれいになるというメリットに比べて、手間は意外と少ない! と実感しました。
●苦手な家事に費やしている時間は、一日のうちたったこれだけ
もしかしたら、時間を計ることすら面倒という方もいるかもしれません。でも、時間を計ると気持ちがラクになるので、ぜひ試してみてください。
たとえば料理という家事の簡略化。料理をしないためにカット野菜や調味料をネットスーパーで注文したとします。そのためには注文する、封をあける、皿を用意する、あけたゴミを分別する手間はあるはずです。
普通に料理する時間を計測して、ネットスーパーで注文した場合のトータル時間と比べてみてください。意外と変わらない、もしくは手間暇を考えると「一気に料理しちゃった方がラクかも!」と気づいたりもします。
時間を計るのは、たった一度でいいんです。家事にかかる時間を把握することは今後、家事について考えるときにずっと役に立ちます。「苦手な家事に費やしている時間は、一日のうちたったこれだけなんだ」と気づくと、気持ちがラクになりますよ。