ジャニーズJr.「美少年」浮所飛貴さん。撮影でSnow Man岩本照さんにもらった言葉

2022年7月8日 20時0分

ジャニーズJr.の6人組グループ「美少年」として活動する浮所飛貴さん。その活躍はアイドルのステージにとどまらず、ゴールデンのバラエティ番組、ドラマ、映画のスクリーンと幅を広げています。今回は、出演した7月8日（金）公開の映画『モエカレはオレンジ色』の見どころや、俳優としての目標などをたっぷり伺いました。

映画『モエカレはオレンジ色』浮所飛貴さんインタビュー

「おはようございます、お待たせいたしました！」と元気よく現場に現れた浮所さん。取材中は、共演した先輩「Snow Man」の岩本照さんや、所属グループ「美少年」のメンバーの真似をしながらスタッフを楽しませてくれた根っからのエンターテイナーです。

内気な女子高生・萌衣（生見愛瑠）と、超シャイで真面目な消防士・蛯原（岩本照）の恋愛模様が描かれる今作では、主人公の後輩消防士を演じ、現場でも「元気」という役名の通りムードメーカーだったといいます。

●自分とも共通点の多い役。僕も現場では盛り上げ役に

「僕が演じる役は、主人公と一緒に働く消防士のなかでいちばんの後輩。実際、消防士役の俳優のなかでも僕がいちばん年下だったんですよ。皆さん大人で落ち着いていたので、自分が現場での起爆剤になりたいと思って盛り上げ役になることが多かったです。

役づくりにあたって、普段の自分より2～3段階ギアを上げたテンションでいようとは思っていましたが、明るい性格は自分と共通していたのでかなり伸び伸び撮影できました。

じつは今回の役は自分とリンクする部分が多いんです。僕のメンバーカラーがオレンジということもあって、映画のタイトルと、『元気』という役名を聞いた瞬間『ピッタリだ！』と驚いたくらいです。

僕、普段からオレンジの服装やネイルを身につけている人がいると『浮所ファンなのでは！？』と反応してしまうんですよね（笑）。今作で消防士役はオレンジのユニフォームを身につけるので、現場でも『僕のファン多いな～幸せだな～』と思いながら気分よく過ごしていました（笑）」

●僕たちアイドルも「人を助ける」ヒーロー

自身と演じる役の共通点を教えてくれた浮所さん。一見異なるように見える消防士とアイドルについても、共通点があると答えてくれました。

「共通点は、『人を助けること』ですね。僕らアイドルは、消防士の方のように物理的に人を助けることはできませんが、気持ちの面で助けることはできると思っていて。僕自身もジャニーズが大好きだからわかるのですが、今作のヒーローが、岩本くん演じる消防士だったように、自分にとってのヒーローはジャニーズなんです。先輩方のコンサートを見学させていただくと、夢の国に行ったあとみたいに幸せな感情で満たされます。

だから、自分にとってのヒーローを、今お仕事にできているっていうのはすごく感動することではあって。今日つらいな～と感じる日も、僕たちのライブや映像を見て『やっぱり頑張ろう』って思ってもらえるように、入所以来活動してきました」

●僕の影響で、グループにも筋トレブームが到来

気持ちの面で深いところまで役づくりをされていた浮所さんですが、今回は体づくりも重要。出演が決定してから毎日ジムに通うなど奮闘したそうです。

「撮影を開始する前に、実際に働く消防士の方にお会いして『僕は今のままじゃダメだ』って思いましたね。背中も大きいし、腕も筋肉で太い、腹筋もバキバキ。筋トレって毎日やるのはあまりよくないみたいなんですけど、少しでも近づきたくて全身を6部位に分け“2部位×3日”のサイクルで鍛えるために毎日ジムに通いました。とくに胸を大きくしたかったので、ベンチプレスはかなりがんばりましたね」

浮所さんがジムに通ったことにより、所属するアイドルグループ「美　少年」のメンバーにも筋トレ熱が伝わったようで…。

「うちの藤井（直樹）ちゃんが、僕に影響を受けたのか知らないですけど筋トレを始めて、自宅でも腹筋ローラーを導入したみたいです！　先日、番組収録の着替えのタイミングで（藤井さんのモノマネをしながら）『見てよ、浮所。胸に筋肉ついてきたでしょ』って自慢までしてきました！　（佐藤）龍我も僕がジムに行っているのを知って通い始めたみたいだし、金指（一世）も筋トレを始めて今は格闘家みたいな体つきになっています（笑）」

●照くんは、お父さんのようなあたたかさがある人

今作で主人公を演じるSnow　Manの岩本照さんは、ジャニーズ事務所の先輩。持ち前の人懐っこさと礼儀正しさで、じわじわと懐に入っている様子も伺えました。

「僕が入所してから5年くらい染み付いている『岩本くん』呼びを取っ払って、今は『照くん』『ひーくん』呼びで距離を近づけています（笑）。照くんってとにかく視野が広いんです！　360度って言いたいところだけど…リアルに340度くらい周りが見えている人。スタッフさんにも僕たちキャストにも常に気を遣ってくださいますし、お父さんのように現場全体を包み込んでくれるあたたかさがあります。

実際、自分がしたい演技と指示にズレがあったら『俺に直接言ってこい。そしたら（浮所さんが）やりやすいようにするから』と言ってくださって。その気づかいの言葉がすごく心強かったです」

●『役者・浮所飛貴』としての活動を、グループに還元したい

「岩本くんの主演としての振る舞い方を勉強させていただいたり、岩本くん含め先輩俳優さんのお芝居を見て『こういうお芝居をする方なんだ』『僕だったらこのシーンでこういう演技をするだろうな』と演技を盗んだりと、今回はいい意味でリラックスして挑めた撮影でした」と語る浮所さん。

「照くん」呼びを宣言したそばから、「岩本くん」呼びに戻る生真面目さとともに、取材では個人としても、グループとしても上を目指すアツい想いも垣間見えました。

「ジャニーズJr.が映画に出演するなんて少し前までは有り得ませんでしたが、今はとてもいい環境に恵まれています。前回の映画で主演をさせていただけたこともめちゃくちゃうれしいことでした。今後ももっと勉強して、事務所の先輩の二宮（和也）くんや、風間（俊介）くんのように、どんな役でも爪痕を残せる俳優になることが目標のひとつです。いつか皆さんに『役者・浮所飛貴』として見ていただける日まで学び続けたいです。

今回も、僕にとっては貴重な映画出演のチャンス。もしかしたら、この作品を観た方や、Snow　Manのファンの方がエンディングを見て『この役の子、ジャニーズJr.の美　少年ってグループにいるんだ』って思ってくださるかもしれないですよね！　僕ががんばることで、グループの名前が少しでも広まったら嬉しいですし、これからも個人活動がグループに還元できるようがんばらなきゃって思います」