年齢を重ねると、家事のやり方もこなれて上手な手間抜きや時短が可能になってきます。ここではアラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさんに、使うのをやめたキッチングッズについて伺いました。

包丁とまな板をやめたらラクになった話

毎日の料理がおっくうになるアラフィフ世代。ズボラな私は、包丁とまな板を出すのが面倒で、いろいろな食材をキッチンバサミで切るようになりました。アラフィフ主婦が「まな板と包丁」という当たり前の調理器具をやめてラクになったアイデアを紹介します。

<写真>食パンやソーセージをキッチンバサミで切ってチーズトーストに

 

●細長い野菜はキッチンバサミで手軽にカットする

キッチンバサミは思ったより万能。様々なシーンで使えます。

たとえば、わが家では納豆をよく食べます。そのときに長ネギをのせますが、長ネギだけのためにまな板と包丁を出すのが面倒で、パックの上でネギを回しながら切っています。そのとき、ちょっと斜めに切るのがコツです。

 

また、よく使うのは冷凍インゲン。冷凍庫から出して保存容器に入れてレンチンし、容器の中でチョキチョキ切ります。これで洗い物が減ります。インゲンは、ごま和えや温サラダなどに使っています。

写真はレンチンしたインゲンをハサミで切って、すりゴマを合わせた「簡単ゴマあえ」です。
その他ニラ、ミツバ、カイワレ大根、ミズナ、インゲンなど形が「細長い」野菜はキッチンバサミで切ることができますよ。

●やわらかい素材も、キッチンバサミの出番です

硬くないものでハサミで切れる厚さのものは、キッチンバサミの出番。
ハムやソーセージなど肉類、ちくわなど練り物。しらたきやこんにゃく、厚揚げや油揚げ、キノコ類、バナナ、ドライフルーツ、チーズなど。朝ごはんやランチなど、手早くつくりたいときに、小回りがきくキッチンバサミが活躍します。

上の写真は、食パンをハサミで半分にして、ソーセージをハサミで切ってチーズトーストにしました。

●お惣菜、パン、お菓子を切り分けるときも便利

食パンはもちろん各種パン、ピザ、肉まん、ホットケーキなどをシェアするときにも使えます。トンカツ、揚げ物、焼魚なども。
市販のお弁当を家族で分けるとき、お箸で割りにくいものがあればキッチンバサミの出番。シェアするときにとっても便利です。

まんじゅう、どら焼き、大福、パイなどお菓子類にも使っています。厚みがなくやわらかいもので「手で割るとキレイじゃない、でも包丁を出すのは面倒」なとき、ハサミを使います。

●大量なら包丁、少量ならキッチンバサミ

大量に切るときは、まな板と包丁がやっぱり速いです。しっかり何品もつくる夕食の調理は包丁でババっと切るのがいちばん速い。
でも朝食や昼食など少しだけ調理するときは、キッチンバサミが手軽なんです。速くて洗い物も少ないですね。
包丁とキッチンバサミ。上手に使い分けてラクしていきましょう。