高校生に担い手不足が課題となっている建設業に関心をもってもらおうと、宇都宮市内の高校で7日、職業体験が行われました。

 

職業体験が行われたのは宇都宮工業高校です。建築デザイン科の2年生40人が出席し、左官やタイル、内装工事といった建設業の現場で活躍する職人たちからプロの技術を学びました。

 

体験授業は大手ゼネコンの清水建設と取引する栃木県内の企業が建設業の担い手を確保しようと3年前から行っていて、今回は12社が参加しました。

 

体験授業を主催する清水建設取引業者青年部によりますと、建設業への入職者数は1990年代に比べて現在は3分の2程度まで落ち込んでいるといいます。2019年から順次施行されてきた働き方改革関連法が24年には建設業も対象となることから、職人一人一人の労働時間を見直す必要があり、さらに働き手の需要が高まっているということです。

 

今回の体験を通じて、危険だと思われている建設業のイメージを払拭し、多くの生徒たちに建設業界への就職を進路選択の一つとしてほしい考えです。