50代、梅雨で髪にクセが…自然にスタイリングするコツ2つ
いよいよ梅雨入りし、髪型に悩むことが増えていませんか?「クセが出やすいこの時季は、クセを隠す方法と生かす方法をどちらも覚えておくと便利です」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回はアラフィフの読者をモデルに、2つのスタイリング法を教えてもらいました。
梅雨時季のヘアスタイルどうしたらいい?
さとゆみ:前回に続いて梅雨時季のヘアスタイルについてです。今回はクセをのばしてストレートにする場合、クセを生かしてウェーブ系に仕上げる場合。それぞれのスタイリングのコツについてアドバイスをお願いします。
八木ちゃん:今回は、普段からクセが出るけれど、梅雨時季はさらにうねりが強くなるというモデルさんに協力いただきました。
●ストレートにするときは「髪を小分け」にするのがポイント
八木ちゃん:まずは、ストレートアイロンで伸ばして、クセを治める方法からご紹介します。
さとゆみ:お願いします。コツはどんなことですか?
八木ちゃん:髪全部にストレートアイロンをかけてもいいのですが、大抵の場合、表面の毛だけをストレートアイロンでのばすだけで、髪が落ち着くことが多いと思います。
八木ちゃん:表面の毛を少しずつとって、普段よりもゆっくりアイロンをすべらせるようにしてください。
さとゆみ:前髪のうねりはどうでしょうか?
八木ちゃん:前髪や顔回りのうねりは、とくに気になりますよね。逆に言うと、この部分がきれいにのびていると、髪全体も落ち着いて見えます。ですので、ここも一気にのばすのではなく、小分けにしてストレートアイロンをかけてください。
八木ちゃん:ただ、顔回りの毛は柔らかいので、アイロンの温度に注意してください。温度は120〜130度ぐらいに設定し、軽く通すぐらいが理想です。
さとゆみ:クセ毛を感じさせない仕上がりになりましたね。
八木ちゃん:もしも、ストレートアイロンだけではクセがのびないという場合は、サロンでこの時季だけ縮毛矯正をするのもおすすめです。また、縮毛矯正をかけるときは、アイロンをかける頻度や温度などのご自身の使い方を美容師に伝えてください。そうすることで、縮毛矯正で髪が痛むということも防げます。
●クセを生かすならスタイリング剤でウェット質感に
八木ちゃん:今度はクセを生かす方法です。スタイリング剤をうまく使って、クセを強調するイメージで仕上げましょう。
さとゆみ:すごく素敵なスタイルです。これはどうやってつくればいいですか?
八木ちゃん:湿度の高い時期なので、あえて最初からウェット系のワックスを使うのがおすすめです。半乾きの状態で、やわらかめのワックスをしっかり髪にもみこみましょう。
八木ちゃん:髪が濡れたような質感のまま、あとは自然乾燥させてください。これで、癖が維持しやすくなります。
さとゆみ:髪質によってスタイリング剤は変えた方がいいのでしょうか?
八木ちゃん:クセが出やすい人の場合は、もう少し油分の多いものを使ったほうがいいので、シアバターなどがおすすめです。しっかり手のひらでのばしてから髪につけてください。この場合も半乾きの状態でもみこみます。
毛束感を強調したいときは、毛束を指でつまんだりねじったりすると、よりクセの動きが強調されて、パーマのような雰囲気になりますよ。
さとゆみ:これからの季節、クセを隠す方法、生かす方法、どちらもぜひ、試してみてください。
●おすすめのスタイリング剤
八木さんのおすすめのスタイリング剤。【左から】束感が出しやすく形を維持しやすいウエット系のワックス ソルティール ナチュラル ワックス ¥1560、手や肌にもつかえるオーガニックのシアバタータイプ リベル ワックス ¥2530