梅雨時季のジメジメした中での排水口掃除。考えただけでも「うっ…!」とおっくうになってしまいますよね。そこで、さまざまな生活情報誌の制作に携わる生活情報ライター・佐藤由香さんが見つけた「排水口の便利アイテム」をレポしてくれました! 

梅雨時季のいや〜な排水口掃除の救世主現る…!

キッチンの掃除でいちばんの厄介者が排水管まわりのぬめり。油脂やタンパク質などの汚れが水と合わさることで雑菌が繁殖するのが原因ですが、放置すると菌が増殖してしまうのでこまめな掃除が欠かせません。とはいえ、毎日はできないんですね。これが。だいたい、疲れているときに、ヌルヌルしたものは触る気も起きません(笑)。

そこで、できるだけ雑菌が繁殖しにくい秘密兵器はないものだろうか…と、探してみるとありました、ありました!

●その価格に一瞬躊躇する…

それが、銅製の、排水口用の防臭キャップです。

排水管からの臭気や虫の侵入などを防止する、排水栓部の止めフタ。賃貸のわが家はプラスチック製でだいぶ使い込まれている状態だったのですが、これを銅製のものに変えてみました。

銅にはバクテリアの繁殖を抑える抗菌作用があり、ぬめりがつきにくく、ついても落としやすいそうなのです(生ゴミバスケットの底に10円玉を入れるといいという話も、ここからきてるんですね!)。

こちら、値段は2500円くらい。

見えない場所に2000円以上か…。う〜ん…と、一瞬躊躇したものの、掃除は日々のこと。つまらないものに浪費するくらいなら、こっちにお金をかけた方が価値があるはず…! と思い直し、Amazonでポチッ。

ついでに、ボロボロに劣化したプラスチックの排水プレートもステンレス製に交換することにしました(1000円くらい)。排水プレートをはずすというアイデアもよく聞きますが、わが家の場合は配置的にフタが必要なのです。

●銅素材の防臭キャップでぬめり激減!

あっという間に商品到着。賃貸キッチンにもサイズぴったりでひと安心しました。

防臭キャップをセットして、バスケットを入れ、排水プレートをのせて交換終了〜!

ちなみにこちらが元の排水キャップとプレート。私が10年前に入居したときはすでにこの状態で、かなり劣化してます。こういう細かいものって、賃貸だと意外と交換してくれないんですよね。

さて、使い始めて数日。掃除の方法もペースも以前と変わりませんが、明らかにぬめりが少ない。銅の効果は素晴らしい〜〜!

排水管の内側の黒カビも、めっきり生えにくくなりました。

ステンレスのプレートも洗いやすく、素材が違うだけでこれほど掃除ストレスがなくなるとは驚きです。もっと早く交換すべきだった…!

ちなみに、銅線をコイルのように巻いて排水キャップの内側に入れるのも効果があるらしく、銅線はホームセンターや100円ショップなどで買えるのでこれなら安上がりですね。

●洗面ボウルのゴミ受けもステンレス製がいい

もう1か所、気になっていたのが洗面ボウルのゴミ受け。これがまた異様に洗いにくい形状で、黒カビがつきやすく、地味〜〜にストレスでした。

左がもともとついていたゴミ受け。穴に髪の毛がからまったりして、とても掃除しにくいシロモノでした。右が新しく購入したステンレス製(400円くらい)。シンプルな形状です。

排水口の上にポンのせるだけ。これも掃除が非常にラクになりました。投資額はたった400円! もっと早く交換していれば…(笑)。

●材質を変えるだけで掃除がラクになる

掃除系の取材でいつも実感するのが、最近の家の掃除しやすさです。基本的に汚れがたまりにくいし、落としやすい。それに引き換え、築数十年たった家は汚れのつき方が半端なく、とくに水周りは古さが目立ちます。

そんなときこそ検討したいのが、手軽なパーツ交換。ちょっと投資するだけで、水回り掃除が苦にならなくなりますよ!