服はたくさんあるのに、着る服がない…。迷った揚げ句、イマイチなコーディネートになることも…。そこで今回は、そんな悩みが消えるクローゼット収納の方法を、クローゼットオーガナイザーの林智子さんに教えてもらいました。1軍服を出し入れしやすい場所に置くことで、迷わないクローゼットをつくることができます。

服を処分したあとは、1軍から順番に服を戻していく

出し入れしにくいクローゼットはストレスの元。迷わないクローゼットをつくるには、1軍に選んだ服から順に、中央のいちばん出し入れしやすい場所へ戻していくのがコツです。かけられないものはたたんで引き出しへ。

クローゼットの不要な服を処分する方法については、【「着る服がない」を解消するクローゼットのコツ。4つのカテゴリで分ければ迷わない】の&で詳しく紹介しています。

●1:まず中央に1軍の服をかける

1軍の服を、クローゼットの中央にかけていきます。「一覧できる方がコーディネートしやすいので、可能な限りかける収納がおすすめ。アイテムごとに色別にかけて」

 

【林さんおすすめハンガー】

 

パンツやスカートをかけてもシワになりにくくスペースをとらない。
・すべりにくいスラックスハンガー ラミー3本組 \279(ニトリ)

首部分にスリットがあり、Tシャツの衿元も伸ばさずかけられる。
・すべりにくい省スペースハンガー イーハン5本組 \304(ニトリ)

パンツもスカートも、半分に折って専用ハンガーに。「これなら、マキシ丈のスカートもコンパクトにかけられ、出し入れもラク」

●2:いちばん端に礼服など出番の少ない服をかけていく

1軍服をすべてかけ終わったら、礼服など、出番が少ないけれど必ず必要な服を、ドアの陰になるいちばん端など、出し入れしにくい場所にかけます。スーツケースなどを奥に入れるのも◎。

・すでにパンパン→1軍が多すぎるので2軍は戻さない

1軍服を入れただけですでにクローゼットがいっぱいなら、2軍服は戻さずに保留扱いにします。

・ゆとりがある→2軍の服を戻す

ここまで入れてクローゼットに余裕があれば、残りの両脇のスペースに2軍の服を戻します。

●3:かけられない服やオフシーズンの服を引き出しにしまう

ハンガーにかけられないTシャツやデニムパンツなどを引き出しにしまいます。この場合も、取り出しやすい手前に、1 軍の服を。取り出しにくい奥に、オフシーズンの服をしまって。

引き出しにしまう服は、引き出しの高さに合わせてたたみ、立てて並べれば入っているものがひと目でわかり、シワにもなりにくい!

●4:保留の服は戻さずにそのまましばらく過ごしてみる

保留の服や、クローゼットに戻さなかった2軍服は大きめの袋などにまとめ、そのまましばらく過ごしてみて。「なくても大丈夫とわかれば、処分する決心がつくはずです」

服を手放す罪悪感が減る!便利なサービス

「いつか着るかも…」「高かったし…」と、今は着ない服を手放すのに抵抗があるときは、罪悪感を減らすサービスを活用しましょう。

●リサイクルショップ

「2nd STREET」など、全国展開するリサイクルショップに持ち込むのも一案。店舗買取のほか、Web(宅配)買取が可能な店も。

●宅配買取サービス

「ZOZOUSED」は箱につめて送るだけの買取サービス。Web上で簡単に集荷を申し込めます。洋服以外のファッションアイテムも可。

服とクローゼットのお悩みQ&A

服やクローゼットにまつわるESSE読者の悩みの数々。林さんに答えてもらいました。

●Q:どうしても服を捨てられません

A:捨てるのではなく、“卒業”と考えて

気持ちはわかりますが、無理して合わない服を着る方がもったいないかも。年齢とともに似合う服は変わるので、合わない服は“卒業”と考えて。

●Q:ちょこちょこ進めるのと1日で終わらせるの、どちらがいい?

A:一気に終わらせてしまいましょう!

時間がなければアイテムごとにという方法もありますが、できれば1日かけて一気に終わらせて。クローゼットが生まれ変わり、おしゃれが楽しくなるはず。

●Q:ライフスタイルがまた変わるかもしれません

A:そのときにはトレンドも変わっています

子育てが落ち着いたら着よう…などと今着ない服をとっておいても、その頃にはトレンドも、その年齢に合う服も変わってきます。潔く処分がおすすめ。

●Q:長く着られる服を買うべき?

A:2年着るつもりで買うのがおすすめ

定番と思っても、衿の形や丈、ゆとり具合など、トレンドは移り変わっていきます。“消味期限”は2年ぐらいと思って、買ってすぐたくさん着て。

●Q:やっぱり服にはお金をかけた方がいいの?

A:とくに40代からは、アクセサリーやヘアスタイルに投資を

肌や髪のツヤもおしゃれに見える重大な要素。服はリーズナブルなものを選び、その分こまめに美容院に行ったり、光るアクセサリーを身につけるのも効果的。