朝鮮ニンジンの栽培技術を後世に プロジェクトチームが試行錯誤 鹿沼
栃木県内で唯一鹿沼市の農家に引き継がれている朝鮮ニンジンの栽培技術を後世に残そうと、県内の企業や学校などで構成されるプロジェクトチームが9日、全体会議を開き、ニンジンの生育状況を報告しました。
栽培を担当している鹿沼南高校で開かれた会議には宇都宮大学や栽培農家などプロジェクトチームのメンバーが参加しました。
朝鮮ニンジンは「お種(たね)ニンジン」とも呼ばれ、県内では唯一、鹿沼市板荷の渡辺正さんが栽培しています。
朝鮮通信使が訪れるなど江戸時代から国際交流があった県内では現在の日光市や鹿沼市でお種ニンジンを栽培してきました。
種をまいてから収穫まで3年から6年がかかりますが、栽培技術を確立し後世に残そうとプロジェクトチームが試行錯誤を重ねています。
鹿沼南高校で9日、去年2月に種を植え今年1月に定植した2年目の苗を観察しながら、渡辺さんから育て方などについて学んでいました。