病気や災害などで親を亡くした子どもを支援するあしなが育英会の街頭募金活動が全国で再開しています。コロナ禍で中止を余儀なくされていましたが、JR宇都宮駅では11日、およそ2年半ぶりに学生たちが街頭で募金を呼びかけました。

募金を呼びかけているのは、あしなが育英会から奨学金を受けている大学生およそ20人です。

コロナ禍前までは春と秋に全国一斉に街頭募金が行われ、2019年にはおよそ2億円が集まりました。

しかし、感染拡大防止の観点から、この年を最後に行われず財源が減り、以前からの継続寄付や企業の寄付に頼らざるを得ませんでした。

一方でコロナ禍やウクライナ情勢の長期化などにより奨学金の必要性は高まり、栃木県内でも2019年度は81人だった奨学生が昨年度は101人で過去最多となっています。

募金を呼びかけた宇都宮大学4年生の山本有衣子さんは中学2年生の時に父親を亡くし奨学金で高校、大学への進学を叶えました。2年半ぶりに活動を行った山本さんは自分と同じように奨学金を必要としている後輩たちのためにも街頭募金活動を続けていきたいと話します。