6月は土砂災害防止月間です。梅雨に台風などこれから本格的な出水期を迎えるに当たって日光砂防事務所は10日、土石流が発生する恐れがある日光市内の沢などを点検しました。

この点検は日光砂防事務所と日光砂防ボランティア協会が毎年地区を変えて行っています。今年は川俣地区の9カ所が対象で、この日は川俣湖に近い瀬尾沢と学校裏沢という2つの沢、それに瀬尾沢にある土砂の堤防の状況を点検しました。

これらの沢は、普段水が流れていませんが、大雨などの際には水の通り道となります。参加した人たちは土砂が堆積していないかどうか、岸がえぐられていないかどうかを見て回り異常がないことを確認しました。

これらの沢の周辺はここ数年では土砂災害が起こっていないということですが、去年7月の静岡県熱海市で発生した土石流では多くの命が失われたこともあり、日光砂防事務所はこれからの時期、一段と警戒するよう呼び掛けます。