家族4人、ストックはこれだけ。賢く節約できる「もち方・しまい方」
ついつい増えてしまうストック類。備蓄がまったくないのは不安だけど、もちすぎることで使いきれなかったり、在庫を把握できずにムダ買いしてしまうことも…。そこで、家族4人でもすっきり暮らしている整理収納アドバイザーののぞみさんに、ちょうどいいストック類のもち方としまい方を教えてもらいました。
思わぬ浪費にならないための、もちすぎない暮らし
今年に入り、さまざまな食料品や消耗品の値上げが続いています。安いうちに買っておこうとストックを買いだめしすぎてしまうと、上手に収納できない、すぐに使えなくてイライラしてしまう、と感じることも多いかもしれません。節約のつもりが思わぬ浪費になってしまわないよう、わが家ではストックのもち方、整理法に小さな工夫をしています。
●ストックは、量も種類もたくさんもたない
私も、以前は大容量のストックを収納スペースいっぱいに詰めて、買い物の回数を減らし、節約しようと考えていました。しかし、まだたくさんあると思ってついつい使い過ぎたり、似た種類の洗剤があってどれも使い切れなかったり。普通に暮らしていて使う量ともっている量があっていないのでは? と感じることがありました。
わが家では、ストックの食材や洗剤の使い始めに日づけを記入し、実際に使った数量を把握する工夫をしています。今使っているものにプラス1つか2つまでが、1、2か月で使い切れるわが家の「快適量」だとわかり、現在は大量のストックは購入していません。
ものの種類をなるべく減らすことも、大切なポイントです。たとえば、わが家のラップは小さいものだけ。大小でそろえなくても、大きいものを包むには小さいラップを重ねて使えば大丈夫。同じ用途のものを複数もたず、代用や兼用できるものを選ぶことで、ものの管理をよりラクにできます。
すぐに使えるように、収納前のひと工夫
わが家では、ものの補充がよりスムーズになるように、ストックをしまう前にも小さな2つの工夫をしています。
●(1) ティッシュケースのビニール包装とフタを取る
ティッシュケースのストックは、ビニール包装を外してバラバラにし、フタも外してから、リビング横の納戸に収納しています。収納ケースには入れず、そのまま置くだけの方が残量もわかりやすく、在庫管理がぐんとラクになります。フタも先に外して小さな手間を減らしておくことで、ティッシュの補充がしやすくなりました。
●(2) 調味料のビニール包装と封は先に剥がす
ケチャップやマヨネーズなど、ビニール包装されている調味料は、買ってきてすぐ、ビニールから出してストック棚に収めています。ほとんどの調味料は、本体に賞味期限が印字されています。いつも使っている調味料なら、原材料の確認も不要で、パッケージごとの保管は必要ありません。
ビニール封がされているソースや醤油のボトル、味噌のケースも、ビニール封は先に外して収納。調理中に、「たりなくなった調味料をいますぐ使いたい!」というときに、ビニールを剥がしてゴミが出るという、地味だけどイライラするストレスを減らせます。
●ストックはもちすぎず、詰め替えのワンアクションを減らす
シンプルライフの上手なストック整理法とは、今の適量を知ってもちすぎず、収納前に「ゴミを捨てるステップ」を減らしておくことです。
ものが多いと管理にも補充にも手間がかかり、家事の面倒が増えてしまいます。多すぎるストックをもたず、使い切れる量を決めておく。すぐに使えるよう、詰め替えのワンアクションを減らすことで、わが家の暮らしはよりラクになりました。ぜひご参考にしていただければ、うれしいです。