巨人・中田 突然の登録抹消の裏にささやかれる「あの致命的な理由」とは

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 巨人・中田翔内野手(33)が6日、登録抹消となった。中田の抹消は4月22日に続いて今季2度目。

 前回の抹消は首の不調などコンディション不良が原因とされたが、今回は打撃不振が原因と見られている。

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 中田は5月10日に再登録後は同14日の中日戦で逆転満塁弾、古巣との対戦となった同28日の日本ハム戦(札幌ドーム)では12球団制覇弾を放つなど要所で存在感を示したが、再昇格後は18試合で38打数10安打、3本塁打、12打点。打率・263だった。

 最近は若手の活躍にも押されていた。ここ最近6試合の一塁スタメンは高卒4年目の増田陸内野手(21)が務めた。その増田陸は先のロッテ3連戦でも初戦に佐々木朗から先制V打をマークするなど、2試合連続でお立ち台に上がる猛アピール。中田に代わってスタメン起用された6試合の打率は3割5分、1本塁打、4打点と打ちまくっていた。原監督もこれには「非常に成長著しい選手。技術はもちろんだけど強い精神を持っている」と高く評価していた。

 一方で今回の中田の降格にはこんな声もある。

 「いよいよ見限られた感もある。これまでも原監督は何度となくチャンスを与えてきたが、一塁では増田陸が存在感を示し始め、外野も現在は両外国人が好調とあって、出番もない。右の代打にしても勝負強い中島がいる。ここに復帰する坂本が加わるとなれば、いよいよ層は厚くなり、中田の居場所はなくなる。今後は若手が夏場でコンディションが落ちてきたときに、いかにアピールできるかということになってくるのではないか」(球界関係者)

 豪快な外見と裏腹に「繊細な部分がある。巨人に移籍後なかなか定位置をつかめずに苦労しているのは、人を押しのけてまでポジションを奪うという気迫も足りないように見える」(同)

 一方、売り出し中の増田陸はハングリー精神むき出しで日々アピールを続けている。昨オフに育成に落とされ、支配下にはいあがってきた経験が今に生きている。

 4日のロッテ戦で同点適時打を放って、お立ち台に上がった増田陸は「オフに育成選手になって悔しかった。なんとか自分の人生を変えたいと思ってやってきて、ガムシャラにやっていることがいい結果につながっている」と強い気持ちを持って試合に臨んでいると語ったが、その気持ちの強さも原監督は買っているという。

 日本ハム時代は3度の打点王に輝くなど主砲として一時代を築いた中田もすでに33歳。期待された交流戦でも継続した結果を残せず、再びの二軍落ちとなった。意地を見せられるか、今度こそ正念場となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]