わくわくするけれど面倒な引っ越し。単身赴任や子どもの上京など少人数の引っ越しや、遠方への引っ越しだと必要なものがそろえづらいことも。夫の単身赴任を経験したライフオーガナイザーの下村志保美さんが、自身の経験を教えてくれました。

「家のものを運ぶ」だけじゃない単身赴任。役立つ3つのコツ

先月夫が地方都市に単身赴任しました。片づけのプロという私の職業柄、荷物をまとめたり、新居での収納は慣れているはず…なのですが、やはり自分自身のこととなると大変だと思うこともありました。今日は知っておくと便利なもの・ことを3つお伝えします。

<写真>単身赴任の夫のキッチン

 

●(1)計測アプリで家じゅうのサイズを測る

暮らしやすい部屋づくりのためには、収納用品が必須。事前に家じゅうのサイズを測っておくと便利です。でも、シンク下など形状が複雑な場所は数字を書き込みにくいですよね。

 

計測アプリ「Measures」は写真を撮って、その写真に簡単に数字を書き込むことができます。

無料版もありますが、使える枚数に制限がありますので、まず無料版を使ってみてよさそうであれば有料版(買いきりで860円)に切り替えるといいと思います。

 

●(2)カラーボックスなら安価でサイズもそろっている

収納用品の王様であるカラーボックス。安価ですし、メーカーが違っても定番のサイズはほぼ決まっており、カラーボックスのサイズにぴったりの収納グッズもたくさんあります。

 

夫の新居では電子レンジを置く棚がなかったのでカラーボックスを購入しました。

 


またニトリのカラーボックス用の引き出し(引出し Nインボックス レギュラー 2段/引出し3個 ホワイト)を買って、カトラリーなどを収納。

単身赴任が何年になるのかわかりませんが、いずれ不要になるものですからコストダウンにもなるし、もしかしたら別の場所・ほかの目的で使うこともあるかもしれません。そう考えるとカラーボックスは便利な商品です。

●(3)ホームセンターの貸出用トラックで運ぶ

地方都市では車がないと困ることが多々あります。今回は新居の近くのホームセンターでほとんどの収納用品を購入したのですが、家から徒歩10分弱の場所とはいえ、カラーボックスなどの持ち帰りは難しい。

そこでホームセンターの軽トラックを2回借りました。私が借りたのは「DCMホーマック」で、1回90分まで。予約はできず先着順、もちろん無料。引越しが本当に捗りました。

都内ではよく見かける貸出用軽トラック、地方は皆車を持っているからないのかな…と思っていましたが、物干し竿や植木、大型の収納用品などを購入した人のために用意されているそう。稼働率は高いそうです。

ホームセンターではカラーボックス、シンク下の収納ラック、そして収納ボックスなどを購入しました。私が普段から愛用しているニトリの商品とほぼ同じサイズ、種類のものが購入できて助かりました。

 

●「指定日配達」の当たり前に慣れすぎて困惑したこと

今回の引っ越しですがじつはいちばん困ったことは、家具家電などの指定日配達がほぼできなかったこと。

単身赴任で家が決まってから引っ越しまで2週間。家具や家電はネットで購入して新居に配達して貰えばいいと気楽に考えていましたが、実際には指定日配達ができないものも。仕事の合間を縫って東京で購入、引っ越し荷物に入れることになりました。
また店舗に行っても、カーテンや収納用品など、ほしいものが品ぎれになっているものがいくつかありました。
当たり前ですが、準備はできるだけ早く! が引越しの最大の必勝法ですね。