「散歩のあとに、足を洗うのが大変」「シャンプーを浴室ですると腰が痛い」…。犬を飼っていると悩ましい問題。日刊Sumaiライターは、新築時に玄関横の土間に、ペット専用のシャンプー台を設置しました。おかげで、ペットの世話がとてもラクに。間取りや設備、収納の工夫などを語ります。

犬にも人にも便利な動線にシャンプー台をプラン

筆者は小型犬を多頭飼いしていて、ペット専用の部屋を設けています。ペット専用部屋がある場所は、土間と玄関のすぐそば。そしてリビングとも隣り合っています。この間取りは、犬にとっても人にとっても、使いやすいように工夫したものです。

 

●外遊びのあとに足を洗ってペット専用部屋に戻せる

犬が普段生活するスペースを土間の隣に配置。これで、散歩から帰って足を洗って部屋に戻すのが、スムーズに行える間取りになりました。外遊びのあとは、玄関横にある土間の入り口から犬を室内に入れます。

土間にはペット専用のシャンプー台を設置しています。散歩や自宅の庭で遊んだあとなど、外遊びから帰ってきたときに、スムーズに犬の足を洗って部屋に戻すことができる動線にしました。

 

●犬を洗ったあと、人もリビングに戻りやすい

犬の足を洗ったあとは、扉1枚で玄関を通ってリビングに戻れる間取りにしてあります。散歩などから帰ってきたときは、土間から入って犬の足をきれいにして部屋に戻し、人は玄関で靴を脱いでリビングに入ります。6年間住んでみて、ムダな動線がないこの間取りは、お気に入りです。

 

人が立ったまま犬を洗えるシャンプー台。コンセントの位置も工夫

家を建てる前は、浴室で犬のシャンプーをしていましたが、腰への負担が気になっていました。そのため、無理なく洗えるように立ったまま使えるシャンプーができるようにしています。

シャンプー台の隣には、ドライヤースペースをつくりました。ドライヤーを使うためコンセントの位置は、ドライヤーをかけるための台より上に設置。また、幅のあるタオルハンガーは、単にタオルをかけるだけでなく、リードをくくりつけて犬の落下防止の目的でも使用しています。

手が届くシャンプー台の反対側には、収納棚を設置

シャンプー台の反対側には、収納棚を設置しました。外から土間に入って右にシャンプー台、左に収納棚という配置になっています。それほど広い空間ではないため、シャンプーしながら収納棚にすぐに手が届きます。

収納棚に置いているのは、シャンプーやタオル、ブラシ、散歩に使うリードなど。土間がペット専用部屋の隣にあるので、部屋の収納スペースに置ききれないペットシーツやエサなどを一時的に置いているときもあります。

 

意外に便利だったのは、収納棚の隣に取りつけたリードのフック。土間の入り口の横にあり、外から帰ってきたときにリードを引っかけておくのに便利です。

筆者は小型犬を4頭飼っているため、1頭の足を洗っている間、待たせておくときに重宝しています。多頭飼いしている方は、ひとつ取りつけておくと便利です。

ペット専用シャンプー台を土間に設置したことで、シャンプーするときの悩みが解決でき、散歩などから帰ってきたときも手軽に足を洗って部屋に戻せるようになりました。

シャンプー台を設置するだけでなく、コンセントの位置や収納棚などを工夫することで、もっと使いやすい空間になります。犬を飼っている方は、家を建てるときの参考にしてください。