シャワーホースはカビが繁殖しやすい。梅雨にやるべき浴室掃除
ジメジメ季節を快適に過ごすためには、掃除法を見直すのが近道。面倒な掃除をラクにする、とっておきの方法を掃除のプロとしてYouTubeで人気のきよきよさんに教えてもらいました。
梅雨は簡単&ラクに掃除ができるチャンス
ジメジメ、ベタベタの季節が到来。カビやにおいをすっきりさせるために、ついがんばって掃除しなきゃと思っていませんか?
「この時季特有の“敵”をやっつけるのは面倒に思うかもしれませんが、じつは梅雨どきこそ、掃除の絶好のチャンス。気温が上がって汚れがゆるみ、落としやすくなるのはもちろん、湿気でほこりが舞いにくい、換気しやすいなどのメリットが多く、効率的に掃除や予防ができるんです」と、掃除職人のきよきよさん。
イマドキの掃除術は、洗剤やグッズの力を最大限生かすことで、力に頼らず、隙間時間を利用するのがおすすめだそう。「キツイ、ツライは昔の話。いかにラクするかが、梅雨どき掃除の最大のコツですよ」
長時間放置でカビを一掃!バスルームの掃除術
家の中で、もっともカビが発生しやすいのがお風呂。黒カビやヌメリ落としに加え、カビのエサになる皮脂やほこりも徹底除去!
●換気扇のホコリは、フィルターを取り出して水洗い
換気扇にホコリが蓄積すると、湿気を排出できなくなりカビ発生の原因に。まずは換気扇のフィルターを取り外しましょう。
「かためのブラシでフィルターの目づまりを取って洗い流し、しっかり乾燥させてから再び取りつけを」
●天井のカビには、床用ワイパーで洗剤を塗りつける
「床用のワイパーにシートやぞうきんをセットして塩素系漂白剤を含ませます」
「あとは天井をなでるようにまんべんなく塗りつけるだけ。床用ワイパーを使えば、高い場所でもラクに掃除ができますよ」。カビが消えるまで30分以上放置し、最後に軽くシャワーを当てれば終了です。
※塩素成分は揮発しているので危険はありません
●壁のカビには柄つきのスポンジでこすらずに洗剤を塗布
「壁全体をシャワーの水で濡らしたあと、柄つきのスポンジに塩素系漂白剤を含ませ、薄くのばすように塗ります」。そのまま30分以上放置して、カビが消えたらシャワーで流して。
<きよきよポイント:洗剤は下から上に塗る!>
洗剤がたれにくく、塗りムラやシミの防止にも効果的。「たれ落ちるほどたっぷり使うのはNG。薄く塗ることを心がけて」
●ゴムパッキンのカビには、塩素系漂白剤をかけてラップで密閉!
目に見える黒い斑点はすべてカビ。まずは表面をおおうように洗剤をかけます。
そのあと、乾燥しないようラップで密着。「パッキンのカビは根深いことが多いので、できれば一晩そのままにしてからこすり洗いをしましょう」
●シャワーホースのカビは塩素系漂白剤のつけおき液にドボン
「ビニール製のシャワーホースはとくにカビが繁殖しやすいので要注意」。洗面器に水1リットルとキャップ1杯(約4ml)の漂白剤(食器を漂白する程度の濃度)を入れ、30分以上つけおきしてから洗い流せばすっきり。
●排水口のカビにはパイプ専用洗剤を回しかけて放置!
まず見える範囲のからみついた髪の毛を除去。「パイプ内の髪の毛を溶かす強力な塩素系漂白剤か、パイプクリーナーを回しかけてしばらくおくだけ」
塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。またこの特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください