テレワークが浸透。「新居のワークスペースをどうするか」は、大事な検討ポイントになっています。日刊Sumaiライターも、注文住宅でわずか2畳ほどのワークスペースをつくりました。L字型デスクを採用したことで、実際の面積以上に快適に。ただ、窓の位置や壁紙の色のことで後悔も。詳しく語ります。

ワークスペースは、生活動線から切り離して2階にプラン

筆者の家は、3歳と1歳の息子たちと夫婦の4人家族です。以前の家ではテレワークしていると、どうしても子どもの遊んでいる声や足音など気になっていました。

そこで新たに建てる家では、独立したワークスペースをつくることに。生活動線から切り離すことに意識をおきました(図面の「納戸」がワークスペース)。

 

おもな生活拠点である1階を避けて、2階の独立した場所に個室のワークスペースをプラン。ドアをあけた正面左に小さな長方形の窓と、つくりつけのL字型デスクがあるのが特徴です(冒頭の写真参照)。

 

●譲れない要望は本棚と広いデスク!

ワークスペースをつくるとき、どうしても譲れない要望が2つありました。それは、本棚と、広々使える机。

しかし、たった2畳ほどのスペースのため、本棚を置けばかなりの圧迫感。さらに、広い天板のデスクを採用してしまうと、それだけで部屋が埋まってしまう事態に直面してしまいます。

 

●希望をかなえてくれたのはL字型デスク

この問題を解決し、筆者の希望をかなえてくれたのは、L字型デスクでした。

L字型であれば、デスク自体の奥行きがなくても作業スペースをしっかりと確保。部屋の圧迫感も気になりません。

L字型デスクの机の上には、スリムタイプの本棚を設置しました。本棚は自由に移動できるので、今後のライフスタイルに合わせて、より広々とデスクを使えます。

 

集中できて作業効率アップ!将来はスタディスペースにも

ワークスペースをつくってよかった点

・オンとオフの切り替えができ、メリハリがついた

・雑音がなくテレワークに集中できる

・ひとりの時間を過ごせ、気持ちをリセットできる

趣味や仕事に没頭できるワークスペースのおかげで、オン・オフの切り替えができ、生活にメリハリが生まれました。

2階の独室した場所につくったことで雑音を感じにくく、落ち着いて作業が行えるように。またプライベートな空間でひとり時間を過ごせるので、気持ちもリセットでき、気分転換することができます。

 

今は夫婦のワークスペースで利用していますが、今後は子どものスタディースペースにするなど、フレキシブルに活用できそうです。

 

完成してからちょっと後悔…全体的に暗めの部屋に

じつは、ワークスペースが完成してから後悔したことも。あとで、こうしておけばと気づいた点が2つあります。

・天井に近い場所に設置する高窓がよかった
・壁紙は明るめの白色が適していた

窓は、手入れがしやすい長方形の小窓を採用しましたが、でき上がってみると、ちょっと明るさがものたりない…。また壁紙をはやりのグレーにしたところ、狭い空間なので逆に閉鎖的な雰囲気に。結果、昼間でもやや暗い部屋になってしまいました。

天井に近い場所に、壁の横幅いっぱいの高窓を設置すれば、部屋全体に光が降り注いだことでしょう。さらに反射効率のよい白い壁紙にすることで、狭い部屋でも明るくできたのでは。少し後悔しています。

自宅にワークスペースのある暮らしは、仕事や趣味がはかどるだけでなく、気分をリフレッシュさせてくれ、生活にメリハリを与えてくれます。わが家のように、小さなワークスペースをつくるときは、部屋の特性を生かした家具、窓の配置や壁紙の色など工夫することで、狭い空間でもより明るく広く感じられるのではないかと思います。