ピーマンは「子どもが嫌いな野菜」の常連? 一方でレシピ「無限ピーマン」を愛する熱狂的ファンも【4月9日 #よいPマンの日】 - ふかぼりメメント
※この記事は2021年04月09日にBLOGOSで公開されたものです
4月9日は、「よいPマンの日」です。ピーマン生産量の多い茨城県、高知県、宮崎県、鹿児島県のJAグループが組織する「がんばる国産ピーマン」プロジェクトによって定められました。
このプロジェクトは、ピーマンの出荷量が増える4月に「国産」ピーマンの消費拡大を呼びかけ、多くの人にピーマンを食べてもらうことを目的に発足されています。
なぜ、「Pマン」という表記になっているのでしょうか。JA宮崎経済連、なめがたしおさい農業協同組合しおさい地域センターの担当者に伺ったところ、「4月9日の『9』を裏返した際に『P』になるためアルファベット」「”よい(4)P(9)マン””4県のPマン(9)”の語呂合わせなどから」といった理由があるということでした。
「子どもが嫌いな野菜3位」にランクインする一方、熱狂的なファンも
しかしピーマンは、タキイ種苗が2020年に行った「2020年度 野菜と家庭菜園に関する調査」では、「子どもが嫌いな野菜」1位ゴーヤ(35.5%)、2位とうがらし(32.7%)、3位ピーマン(27.6%)と、上位にランクイン。
この結果について、JA宮崎経済連の担当者は「ピーマンは昔から嫌いな食べ物上位にランクインしており、本県も10年以上前から小学校等で”農育・食育”を実施しております」として、「自分で育てたピーマンを収穫して食べる工程を経験し、ピーマンを少しでも好きになってもらい、またその次の世代にも繋がっていけるような取り組みを継続して行っていきます」として、ピーマンの魅力を伝える取り組みに意欲を示しています。
ピーマンに苦手意識を持つ人がいる一方で、熱狂的なファンもいます。ピーマン好きの間で好まれるレシピに、SNS上で話題になった「無限ピーマン」というものがあります。
「無限に食べ続けられるピーマン」をコンセプトにツナと共に鶏ガラスープの素などで炒めたもので、使用する食材の多くをピーマンが占めています。
また、JA宮崎経済連ではホームページや公式LINEを開設し、ピーマンを美味しく楽しむレシピの発信も行っています。
コロナ禍でピーマンの生産・消費に影響は?
新型コロナウイルスの長期化で、ピーマンの生産や消費にはどのような影響が出ているのでしょうか。
なめがたしおさい農業協同組合しおさい地域センターでは「新型コロナウイルスの影響で、従来の業務や給食需要の他に、特に家庭消費量が伸びた」といいます。
また、JA宮崎経済連では「昨年は初めての緊急事態宣言の中、巣籠もり需要も非常に強く、青果物においても引き合いが強まった状況となりました。今年もコロナ禍での販売環境が続いていますが、SNSを活用したキャンペーンやインターネット販売などを充実させ、販売促進強化に努めています」として、さまざまな取り組みを展開しているとのことです。
ピーマンはビタミンCが豊富で風邪予防や疲労を回復させる栄養素が多く、また種やワタにはカリウムやピラジンが含まれ、むくみ防止や血行促進効果があるそうです。
なめがたしおさい農業協同組合しおさい地域センターの担当者は「ピーマンを調理する際、捨ててしまいがちな種やワタですが、栄養豊富なため捨てずに食べていただけると嬉しいです」と呼びかけています。
JA宮崎経済連では、「宮崎県の長い日照時間を活かした栽培で、ピーマンのビタミンCに着目し、平成29年12月から『栄養機能食品』として販売を行っております」として、高い栄養価に着目しているといいます。
「よいPマンの日」をきっかけにさまざまなレシピで、これまでにないピーマンの味わい方を試してみてはいかがでしょうか。