40代の娘がやせた食生活で、70代母も。具体的に気をつけたこと
あまり量を食べていないつもりでも体重が減らず、なぜかコレステロール値が改善されない…など、悩みを抱えている方も多いのでは。料理研究家でダイエットカウンセラーのおにゃさんによると、「食事改善により数値が減少することも可能」なんだそう。そこで、今回はおにゃさんに健康的にダイエットする方法を教えてもらいました。
諦めないで!食生活の改善で健康なダイエットが可能に
年々太っていく、食べていないはずなのに全然やせない。そればかりか健康診断では悪玉のコレステロール値や中性脂肪も増加している…! そんな風に悩んでいる方がとても多いです。
4kgやせてコレステロールが改善された40代女性のビフォー&アフター<写真>
しかし、悪玉コレステロール値の増加は遺伝性のものは除き、食事が原因で増加することが多いので、逆を言えば、食事改善により数値が減少することも可能です。
●健康的にやせるためにはなにが大事?
実際、私も不摂生な食生活により悪玉コレステロールが増加したことがありますが、食生活の改善により53mg/dl下がりました。
コレステロール値や中性脂肪の増加により生活習慣病になることもあります。単に食事制限をするのではなく、体のことを考えたダイエットをしたいですよね。
私が主宰するダイエットプログラムに参加してくれた実奈子さん(42歳)は、ずっとコレステロール値が194mg/dlと高かったのに、4か月で135mg/dlまで下がり(59mg/dl減少)、体重も4kg減少しました。そして実奈子さんと同じ生活をされていた70歳のお母さまもコレステロールが下がったそうです。
40代の娘と70代の母の食生活、どう変わった?
今回は2人がどういったことに気をつけていたのかご紹介したいと思います。
●1:朝食をしっかり&野菜をたくさん食べる
実奈子さんは、これまでも朝食は食べていたそうですが、内容はみそ汁とマーガリンたっぷりのパン、カフェ・オレ。みそ汁の具もあまりなかったそうです。
そこで、みそ汁は野菜やきのこをたくさん入れた具だくさんのもの、マーガリンたっぷりのパンは、玄米・もち麦入りのご飯に。そのほか、ヨーグルトかサバ缶(水煮)を追加した朝食に変更しました。
また、野菜は「食べていたつもりでしたが、振り返ると全然食べていなかった」そうです。私はダイエットプログラムに参加している方のお食事を毎日見ていますが、野菜を食べていると話す方でも、野菜が全然たりていないことが多いです。そして、なかには野菜嫌いな方も…。
嫌いなものだと気が進みませんよね。そういった方は、まずはサラダ・蒸し野菜・ナムル・炒め物など、どんな調理方法でもいいので、自分の好きな野菜から「毎食食べる」ことから始めるといいですよ。
●2:毎食タンパク質を摂取するようにした
ダイエット前は、とくに夕飯の肉は太るイメージがあったので、魚は食べるけど肉は食べない。そして、ご飯もそのときの気分で食べたり食べなかったりしていました。
しかし、肉・白米、両方とも食べていなかったため、おなかは満たされず…結果として、「夕飯をそんなに食べていないから、お菓子はいいよね!」と理由をつけて、脂質や糖質がたっぷりのお菓子を食べていたのだそう。
でも、ダイエット中に肉か魚を必ず食べるようにしたことで、おなが満たされてお菓子を食べなくなったと話していました。実奈子さんのように、夕飯は食べない、ご飯は食べない。その代わりにお菓子を食べるという方は非常に多いです。
しかし、お菓子は油や糖類が多く含まれているので、お肉を食べるよりもはるかに太りやすいですし、おなかも満たされません。
また、お菓子を食べることで気が緩んで、次から次へと違うお菓子を食べてしまいがちです。いくら食事に気をつけているつもりでも、なぜか太ってコレステロール値も上がっていく…と悩んでいる方は、食事の代わりにお菓子を食べていないか? も振り返ってみるといいですよ。
●年齢関係なしに食事改善で数値は変わる
実奈子さんと同じく数値が改善された70歳のお母さまも、朝食に具だくさんのみそ汁を食べ、それまではうどんなどの単品ものになりがちだった昼食に必ず野菜をつけてもらうようにしました。そして食べる順番も、「野菜から先に食べること」を気にするようにしたことで、数値が改善されたそうです。
いかがでしたか? 体は正直なので、着実に実践することで変化していきます。年々体重が増えて、コレステロール値も上がっていく。そんな方はご自分の体のことを考え、今回お伝えしたことを実践してみてくださいね。