食品や日用品はもちろん、光熱費も過去5年間で最高水準を記録している昨今。家計が厳しいからこそ、貯めテクを学んでお金の不安を解消していきたいもの。今回は、結婚3年目にして夫婦貯蓄4,000万円を達成したmiiさんにメリハリ家計管理についてお話をうかがいました。都内在住で、旅行が大好き! なのに、がっつり貯蓄できている理由とは?

結婚3年目共働きで4000万円貯蓄。しっかり貯める家計の裏側

独身時代から貯め体質だったというmiiさん。営業OLとして働きながら、20代にして1000万円を貯めたというから驚きです。3年前に結婚してからも貯蓄率はぐんぐん加速。夫の個人貯蓄1500万円とあわせて、現在の夫婦貯蓄は4000万円を超えています。今回は、そんなmiiさん夫婦の“貯め術”をご紹介します。

●おこづかいや外食費を確保しながらも、貯蓄率は7割越え

月間貯蓄:約500000円

食費:14000円

外食:6000円

保険:18000円

美容:10000円

光熱費:10000円

住宅ローン:120000円

お小遣い:60000円(夫婦30,000円ずつ)

交際費:15000円

日用品費:5000円

通信費:7000円

=支出合計 265000円

 

節約や家計管理と聞くとどうしても“我慢する”イメージがありますが、miiさん夫婦はお小遣いや交際費、外食費もしっかり確保しています。

着実に貯める!miiさん夫婦の5つの貯めルール

miiさんによると、5つのマイルールを守るだけで、みるみるお金が貯まっていくのだといいます。

●ルール(1) 予算を決めて、毎週日曜日に振り返る

毎週日曜日に振り返りタイムを設けて、miiさんは週ごとの支出額を可視化。決められた予算内でやりくりできているのかを確認し、オーバーしている場合には翌週以降を引き締めていくのだそう。

「週次での振り返りを習慣化する秘訣は、デジタル家計簿アプリを活用すること。学生時代は手書き家計簿だったのですが、社会人になってからは『Zaim』を使うように。自動でグラフ化できるので、各項目にいくら使っているのかが一目瞭然。5分で入力して、5分で振り返るだけなのでまったく苦になりません」

●ルール(2) 食品はまとめ買い。平日はノーマネーデーに

食料品は、週一回のペースで特売品をまとめ買いするスタイル。平日5日間をお金を使わない“ノーマネーデー”に設定することで、仕事帰りの寄り道やムダ買いを防止しているのだそう。

●ルール(3) ウェル活&楽天経済圏をフル活用

トイレットペーパーや洗剤、レトルト食品などの日用品は、「ウェル活(Tポイントで1.5倍分のお買い物ができるウエルシアお客様感謝デー)」でお得にゲット。趣味の旅行についても楽天ポイントを使うことで、家計からの支出をゼロに抑えています。

「コロナ禍で海外へ行けないかわりに、国内のエグゼクティブホテル巡りを楽しんでいます。旅行費をすべてポイントでまかなうため、楽天経済圏をフル活用! スーパーでの決済を楽天カードに絞ったり、家具・家電を楽天市場で購入したり、ゲーム感覚でポイントを貯めています」

●ルール(4) 月イチのマネー会議で、夫にも家計管理意識をもってもらう

家計管理は妻のmiiさん主導ですが、パートナーの協力も必要不可欠。夫婦で足並みをそろえて貯蓄していくため、月一のマネー会議を習慣にしているのだとか。

「まずは興味を持ってもらうため、『積み立てNISAで○○円利益が出たよ』『楽天ポイントを使ってぜいたくにホテル宿泊しようよ』と“お得さ”を猛烈アピール。その結果、家計管理や節約に無関心だった夫も、数か月後にはふるさと納税や投資、ポイ活をスタートしていました」

【マネー会議で共有する5項目】

・毎月の支出額と貯蓄額(ボーナス時には共通口座への振り込み額も相談)

・大型出費の相談(10000円を超える場合は、お互いに相談のうえで購入) 

・不妊治療費、子どもの教育費(現在妊娠中)

・投資成績(共通口座分はもちろん、個人投資分もそれぞれ報告)

・お得活動や行政への申請関連の確認(いいポイ活案件をシェア)

「マネー会議の一番のメリットは、老後資金や子どもの教育費といった“漠然としたお金の不安”を解消できたこと。お互いの現状や今後の目標を話すきっかけにもなりました。家計管理や節約をはじめたいご家庭、改めてライフプランを明確にしたいときにおすすめです」

 

●ルール(5) 年初に「特別費」を計算し、“ピンチの月”をつくらない

週イチの個人振り返りと月イチの夫婦マネー会議に加えて、年度末にも「年間振り返りタイム」を設けているmiiさん。翌年に想定されるライフイベントを考慮しながら、おおよその特別費を事前に振り分けています。

「特別費を毎月計上すると、どうしても予算オーバーしがち。引っ越しや妊娠・出産、レジャーなどの予定を加味しながら事前に予算を組んでおくことで、予期せぬ出費を防げるんです。『今月こんなにお金がかかった』とガッカリすることもないので、ストレスなく家計を守れます」

“4000万円の貯蓄”と聞くとかなり大変なことに思えますが、miiさんが実践しているのはどれも簡単な節約術ばかり。お金の使いどころ&貯めどころをハッキリさせて、メリハリ家計の第一歩を踏み出したいですね。