人口減少や高齢化などが進み、公共交通のあり方が問われる中、栃木県は2025年度に自動で運転する路線バスの本格的な運行を目指しています。県内各地で実証実験が進められる中、那須塩原市でも21日から運行が始まりました。

那須塩原市では塩原支所から温浴施設の「塩原温泉湯っ歩の里」までの片道およそ1.8キロの区間で自動運転バスの運行が始まりました。

自動運転バスを巡っては県は来年度までに県内、十の地域で実証実験を行うとしていて、那須塩原市は茂木町、小山市、壬生町に続いて4カ所目です。

今回は観光地の二次交通の充実や周遊性の向上が大きな目的で、自然豊かな温泉街にふさわしく環境に配慮した低速度の電気自動車「グリーンスローモビリティ」を県内で初めて採用しました時速20キロ程度のスピードですが、運転席には地元バス会社のドライバーが座り、緊急の際には手動で操縦します。21日は出発式が行われ福田富一知事や那須塩原市の渡辺美知太郎市長などが乗車を体験しました。

実証実験は6月5日まで行われ、1日8往復するバスには無料で乗ることができます。