児童のトレーニングをサポートする佐々木選手(手前)(北海道新篠津村で)

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 北海道で唯一の中長距離実業団「ホクレン女子陸上競技部」による、小学生を対象にした陸上教室が始まった。同部は来年3月で解散するため、最後の開催になる。

 新篠津小学校(新篠津村)には、長渡憲司監督と片平啓史郎ランニングコーチ、菊地優子選手、佐々木萌那選手の4人が訪問。4年生22人に、休憩を挟みながらグラウンドで1時間半ほど調整運動の指導やレッスンに取り組んだ。

 目線を上げて腕を大きく振り、より速く走るための動作のトレーニングなどを行った。最後に数組に分かれて50メートルを走るタイムトライアルを行い、児童は汗を流した。

 練習後、児童にサイン入り色紙やオリジナルタオルなどの記念品を手渡し、挑戦して頑張る大切さなどを話した。佐々木選手は「小学生から元気をもらえる。長距離はつらいイメージがあるが、楽しさもあることを伝えたい」。長渡監督は「しっかり食べて体をつくり、体を動かす楽しさを伝えたい」と話す。

 陸上教室は今後、9月中旬まで5小学校で開く予定。最後の教室となるが、地域密着の陸上部としての役割を果たしていく考えだ。