築50年の平屋をリノベ。古家具とネコに囲まれた心地よい暮らし
味わい深い古家具や、庭の大自然を背景に、ゆったりと過ごすネコたちの日常を切り取った、美しいインスタグラム「猫と古家具」が人気です。投稿しているのは、約400坪の土地に建つ築50年の平屋をリノベーションし、4匹のエキゾチックショートヘアと暮らすYさん夫妻。舞台裏を取材しました。
Q1.どんな家にお住まいですか?
A.妻が以前勤めていた古家具店のオーナーに紹介してもらった、築50年の平屋と蔵つきの400坪の土地を購入。構造だけ残してフルリノベーションしました。建具などは、自分たちで気に入ったものを古家具店などで購入し、施主支給して取りつけてもらいました。
蔵は私のオフィスとして使用しています。冬はとっても寒いですけど、夏は快適です。広大な庭は、楽しみながら少しずつ手を入れています(夫)
Q2.それぞれのネコとの出会いは?
A.エキゾチックショートヘアを飼っている友達がいて、そのかわいさと温厚さにひかれて探していたところ、ペットショップで出会ったのがとこ。
家に迎え入れたとこが、ひとりで寂しそうに見えたので、すぐにおとも仲間入りしました。
そのあと今の家に引っ越してきて、この広さならもっと飼えるね、という話になってブリーダーさんから3匹目のぼう、4匹目のすすを譲り受けました(妻)。
Q3.お気に入りの投稿は?
A.食器棚の上で、脚つきの器に入った朝ごはんを、おととすすがおでこをごっつんこしながら食べるのは日常の風景。食べているときはお互いに一歩も譲らないんですが、すごく好きなシーンなんです。
最初におとが食べ始めて、それがおいしそうに見えるのか、すすもいそいそとやってきて2匹でずっとこの状態で食べています。
また、庭の紅葉した木々を窓越しに見ているシーンもいいなあと思います。ネコたちはこの窓からよく外を眺めているんですよ(夫)。
Q4.食器などをいたずらしないんですか?
A.4匹とも小さい頃からとっても穏やか。子ネコのときはソファをやぶいたり、壁で爪を研いだりと手を焼くことが多いとよく聞きますが、この子たちは一度もなにかを壊したり割ったりしたことがないんです。
だから大事な古家具や食器をぽんと置いておいてもまったく問題ありません。窓を開けていても外に出ることはないし、ケンカをすることもないんですよ。「ネコってこんな感じなの?」と最初は驚きました(妻)。
寝室の窓から、木々の葉の揺れや鳥を見つめてたたずむぼう。
すすの定番、貫禄のあるおすわりポーズ。すすにとってはラクな姿勢のようで、このポーズのまま長いこと座っているそう。
扉が開いているのを発見してすかさず集合するも、特別イタズラをするわけではない穏やかなネコたち。
Q5.どんなタイミングで撮影をしていますか?
A.今の家に引っ越してから一眼レフを購入したのですが、カメラの練習も兼ねて、日々、ネコたちを撮影しています。なので、インスタに投稿している最近の写真はほとんど私が撮ったものです。妻は料理の写真などをたまに。
シャッターチャンスを待ち構えているわけではなくて、鍋に入っていたり、晩酌中にテーブルにどしっと座ったりしたときなど「お、いいね」と思ったときにすかさず撮影しています(夫)。
Q6.ネコとの暮らしで気をつけていることは?
A.ネコを飼う前はいろいろ壊されたりするのかなと少し不安もあったのですが、もともとの性格なのかネコの種類のせいなのか、とてもおとなしく、イタズラもやんちゃもしないので、特別気をつけていることはないんです。
夫婦ふたりとも、もともと整理整頓された空間が好きなので、ネコたちのために特別なにかをするということはなく、自分たちの暮らしにそのままネコたちが仲間入りした感じです(妻)。
製図用の棚やつぼのような穀物入れも、ネコたちの遊び場に。壁づけのステップは夫が自作。
庭のブルーベリーでつくったジュースが気になるとこ。
TRUCKのソファで毛づくろい中のおと。このソファ以外、家じゅうの家具はすべて古家具。
もとからあったケヤキの梁をそのまま残してキャットウォークに。一部に麻ひもを巻いて爪とぎの定位置にしています。