冷蔵庫の位置、玄関収納、PCスペース…戸建ての間取りで大満足した工夫
最近、注文住宅を建てた日刊Sumaiライターが、こだわってよかったという間取りの工夫を紹介。家事や日々の手間を減らすのに、とても役立っています。とくにキッチンの冷蔵庫の位置や玄関の収納、ホールの使い方は必見。間取りに悩む人は、ぜひ参考に。
冷蔵庫はキッチンの外に出し、リビングから見えない設計に
筆者は、私と夫と2歳の娘の3人家族。昨年、住宅街に吹き抜けのある一戸建てを建てました。間取りについては、設計の担当者と暮らしやすい家になるよう、打ち合わせを重ねました。
住んで半年ほどたち、とくに間取りにこだわってよかったと感じているのはキッチンです。生活感が出ないように、間取りを決める段階で、冷蔵庫がリビングから見えない設計を採用しました。
●冷蔵庫が離れていれば、調理中でも家族の冷蔵庫使用が気にならない
冷蔵庫はキッチンの作業スペースから少し離れた場所にあります。デメリットといえば、調理時に冷蔵庫から食材を持ってくる際、若干時間がかかること。ですが、慣れればさほど気になりません。
一方で、冷蔵庫が離れているからこそ、筆者が調理中でも、夫は冷蔵庫から飲み物をスムーズに出し入れできるというメリットもあります。包丁を握る筆者も、相手の動きを気にしなくていいので、ストレスになりません。
●買い物の整理は、冷蔵庫の隣にパントリーがあるとラク!
冷蔵庫の隣にはパントリーがあります。大量に食料を買い込んでも片づけられるのがラクです。また、冷蔵庫とパントリーが隣同士にあるおかげで、買ってきたものを振り分けるのにも便利。余計に歩かずにすみます。
●リビングを通らない「玄関→洗面→冷蔵庫」の動線は大正解!
さらには、玄関から冷蔵庫へ行く動線にもこだわりました。玄関の先には、2つの扉があり、左はリビング、右は洗面所に行ける動線に。
先の写真の右のドアから進んで、洗面所を通り抜けると、冷蔵庫まで行けるのもポイント。
買い物した商品を持ってLDKを通る動線だと、ダイニングテーブルやカウンターの上に、つい置きがち。くつろぎたい場所なのに、散らかって見えたり、生活感が出たりするはめに。しかし、LDKを通らない動線があると、そうした問題も防げます。
玄関収納スペースをたっぷりとって第2のクローゼットに!
筆者宅には2階にウォークインクローゼットがあります。加えて、よく使うものを取り出しやすいように、玄関にも大きな収納スペースを設けました。このように、入り口からは見えませんが、奥に見えるドアを開けると…。
家族3人のアウターや靴、カバンや小物などをびっしりと収納できるスペースが。かさばるコートも全員分置けて、冬場はとくに重宝しました。ドアがあるので、来客時に多少散らかっていてもあまり気になりません。
じつはこの棚は、夫の手づくりです。ホームセンターで材料をそろえたので、約5万円ででき、おかげで施工費用を浮かすことができました。コスパもよく、かなり満足しているスペースです。
2階ホールをパソコンスペースに。部屋のように使う
子ども部屋よりも広い6畳の2階のホールは、パソコンスペースとして使っています。ホールは、家族の変化に合わせて、自由に変えられる場所として採用しました。
ちょっと広過ぎるかとも思いますが、娘が大きくなったら、勉強机を隣に置いて一緒に勉強できるスペースにしようとも考えています。
また、娘は1階のリビングで昼寝をさせ、私は2階のパソコンスペースで仕事ができる点もこの間取りの便利なところ。吹き抜けになっているので壁がなくて気配を感じられ、離れていても安心して作業できます。
大きな吹き抜け窓は凹んだ壁に。プライバシーも守られて快適!
筆者宅を外から見ると、立方体ではなく、建物の一部が凹んでいる形をしています。凹み部分の1階がリビング、2階が吹き抜けの窓。外壁より奥に取りつけられているのがポイントです。
このつくりだと、外からの視線に死角ができて、プライバシーが守られている感があります。ひしめき合った住宅街にあり、隣りの家との距離が近いわが家でも、安心して窓の景色を楽しめています。
間取りを決める前に、自分と家族の生活を振り返り、なにに重点を置くか考えてから適した間取りを採用しました。その結果、非常に使いやすく、毎日の生活にフィットした家になったと思います。