育ちすぎたモウソウチク 新たな活用方法
手入れが行き届かなくなった竹林を資源として積極的に活用していこうと、栃木県宇都宮市内で意外な取り組みが進んでいます。
日本で最もなじみのある竹の一種、モウソウチク。この時期はタケノコが旬の味覚として親しまれています。一方で成長が早く、管理を怠った竹林の根が広範囲に広がることで田畑の農作物を枯らすなどの被害が全国的な問題になっています。 成長してしまったモウソウチクの新たな活用方法はメンマです。育ちすぎて間引いたモウソウチクの若竹は用途がありませんでしたが、乾燥させてメンマの材料にすることで新たな活路を見いだしました。 モウソウチクを使ったメンマは発酵させず、独特なにおいがないのが特徴。国産のメンマを普及させようと、県と宇都宮市の若山農場がタッグを組み、2020年からメンマ用干しタケノコづくりの講習会を開いています。12日は若山農場で竹林の所有者など40人が参加し、モウソウチクの収穫の仕方や皮のむき方、切り方などについて学びました。