栃木銀行は12日、今年3月期の決算を発表しました。銀行単体での純利益は、前の年に比べ14億円増えて30億円になりました。

栃木銀行単体で見ますと3月期の決算は経常収益が前の年と比べ3.0%、10億円増えて366億円になりました。

経常利益は11億円増加の44億円、純利益は14億円増えて30億円になりました。

銀行本業のもうけを示す「コア業務純益」は5.4%増加して75億円、一方、投資信託解約損益を除くと28.1%増えた74億円でした。

これは本業支援や事業承継の相談といった役務取引による収益の増加や人件費の削減などによるとしています。

預金残高は個人預金を中心に増加し、3月期としては初めて3兆円を超えました。

コロナ禍やウクライナ情勢などで経済の先行きは不透明としながらも黒本淳之介頭取は引き続き「課題解決の支援など地域金融機関としての役割を果たしていく」と話しました。

なお、連結決算では純利益が74.3%増加した36億円、経常収益は416億円でした。

来年3月期の決算では純利益を30億円、経常収益を400億円と見込んでいます。