ニコンは4月14日、フルサイズミラーレス「Z 9」の新ファームウエア「Ver.2.00」を発表した。シャッターを半押しから全押しした際、最大1秒間さかのぼって記録できる「プリキャプチャ」機能を追加したのが目玉。EVFは120fpsのなめらかな表示に切り替えられるようにした。すでに予告していた8.3K/60p RAW動画内部記録など動画機能の改良も実施する。合わせて「Z 7II」「Z 6II」の新ファームウエアも提供する。ファームウエアの公開はいずれも4月20日で、アップデートは無料。

最大1秒間のさかのぼり記録機能が追加されることになったニコンのフルサイズミラーレス「Z 9」

2021年12月24日に発売したZ 9初となるファームウエアのアップデート。大きな改良といえるのが、決定的瞬間を確実に捉えやすくする「プリキャプチャ」機能の追加。最大120コマ/秒の超高速連写モード「ハイスピードフレームキャプチャ+」で写真を撮影する際、シャッターを押してから最大1秒間さかのぼって記録できるようになった。

同様のさかのぼり機能は、OMDS(オリンパス)のマイクロフォーサーズミラーレス「OM-D」シリーズの「プロキャプチャーモード」、ニコンの1インチミラーレス「Nikon 1 V3」の「ベストモーメントキャプチャ」が存在していたが、フルサイズミラーレスでは初めての採用となる。

合わせて、EVFは120fpsのなめらかな表示モードが選べるようになった。

ほかには、8.3K/60p RAW動画内部記録への対応や、動画撮影時の液晶表示の改善、20種類の「カスタムワイドエリアAF」搭載などでAF性能の向上などを図った。

「Z 7II」「Z 6II」は、写真撮影時のオートエリアAF時の背景抜けを抑えるなどの改良を加えた。