阿久澤新教育長が会見「雪崩事故に誠実に対応」
今月1日付けで就任した県教育委員会の阿久澤真理教育長が6日、初めて会見を開き、大田原高校の生徒と教諭、合わせて8人が亡くなった那須雪崩事故について実効性のある再発防止策の策定に取り組むと述べました。
那須の雪崩事故は、2017年3月、登山講習中だった大田原高校の生徒と教諭、合わせて8人が亡くなったもので、先月、発生から丸5年が経ちました。一部の遺族が県や引率していた教員などに対して損害賠償を求めて宇都宮地方裁判所に訴えを起こしていて、これについて、阿久澤教育長は「遺族側と相違があるのは事実、引き続き誠意を持って対応していく」と決意を述べました。
また、会見では理系や文系といった枠にとらわれずに分野を横断して学習する「STEAM」教育を今年度から宇都宮北、栃木女子、真岡、それに黒磯の4つの県立高校をモデル校に選び導入すると発表しました。STEAMとは科学や技術、工学、芸術、数学の頭文字を組み合わせた言葉で情報化や国際化など社会環境が大きく変化する中、総合的に問題を解決できる人材の育成を目指すものです。県では今年度導入する4校での成果を見ながら段階的に県内すべての県立高校で実施していく方針です。