現職と新人の一騎打ちに 益子町長選が告示
任期満了に伴う益子町長選挙が5日告示され、元町議会議長の新人と5期目を目指す現職の2人が立候補を届け出ました。
益子町長選挙に立候補したのは、届け出順に新人で元町議会議長の広田茂十郎候補(67)と5回目の当選を目指す現職の大塚朋之候補(56)の2人です。
広田候補は益子町長堤にある選挙事務所で出発式を行い、約100人の支援者が応援に駆け付けました。広田候補は益子町議を4期14年半務め、任期中には議長も経験。町民の声を第一に考え、「対話で進めるまちづくり」をスローガンに町政の健全化を目指すとアピールしました。町内に建設予定の大型図書館建設の見直しなど12項目を公約に掲げています。
大塚候補は鹿島神社で出発式を行い、岩崎信県議会議員をはじめ、約100人が応援に駆けつけました。大塚候補は0歳児からの保育料無償化など、これまでの実績を強調した上で「町民良し」「地域良し」「未来良し」の『三方良し』を公約のキャッチフレーズに掲げています。柱の一つが少子化対策で、2040年までに年少人口を増加させるとしています。
今回の益子町長選挙は、自民系による保守分裂の一騎打ちとなりました。新人の広田候補は前回の町長選挙で現職の大塚候補の選対幹事長を務めました。茨城県笠間市とともに焼き物文化が「日本遺産」に認定され、道の駅ましこの経営にも自信を見せる大塚候補に対し、広田候補は「コロナ禍の今はイベント『土祭』の費用を生活支援に回すべきだった。現職が掲げる図書館建設も再検討すべきだ」と主張しています。
町議会議員15人のうち、広田候補には7人、大塚候補には8人が支援していて、町政の継続か刷新か、有権者の判断が注目されます。益子町長選挙は10日午前7時から午後6時まで投票が行われ、即日開票されます。