井ノ原快彦がKinKi Kidsに入れると思っていた“残念な理由”とは
井ノ原快彦の主演ドラマ「特捜9 season5」（テレビ朝日系）が4月6日にスタートする。同枠の主役だった渡瀬恒彦さんが逝去したことで、前作の「警視庁捜査一課9係」から「特捜9」にリニューアル。それにともないジャニーズ色が濃くなり、season2からはジャニーズJr.内ユニットのTravis Japanの宮近海斗がレギュラー出演。次作ではSnow Manの向井康二が出演し、再び新旧ジャニーズの組み合わせが観られる。
井ノ原といえば、昨年11月にV6が解散。グループ時代から仕事の量、幅の広さは安定しており、昨年はテレビドラマだけでも「特捜9 season4」、「カンパニー〜逆転のスワン〜」（NHK BSプレミアム）、「めぐる。」（フジテレビ系「めざましテレビ」内）の3本に出演。情報番組「出没！アド街ック天国」（テレビ東京系）の2代目司会も続いている。
マルチタレントとして安定の域に入っているが、ジュニア時代はV6の6人ではなく、3人でデビューすると思っていた時期があったという。3人目のメンバーになれると一方的に信じ込んでいたのは、KinKi Kids（堂本剛＆堂本光一）だ。
井ノ原とKinKiは、93年の夏に上演されたSMAPの主演ミュージカル「ANOTHER」シリーズで共演している。東京・天王洲アートスフィア（現・天王洲銀河劇場）と京都・南座で同時上演された同作は、衛星通信を使って2会場をつなぐオンラインミュージカル。演劇界で画期的な試みで、ジャニーズは初の挑戦だった。
京都公演の「少年の島編」には中居正広、稲垣吾郎、森且行と、前年からSMAPのバックダンサーだったKinKiが出演。KinKiより出番は少なく、大勢のジュニアのなかに井ノ原がいた。対する東京公演の「沈黙の島編」には木村拓哉、草なぎ剛、香取慎吾と、関東ジュニアで大人気だった森田剛が抜擢された。
剛と光一は、SMAPの直近の後輩。そんな2人と同じホテルの同じ部屋、プライベートもともにする生活がおよそ1カ月も続いた井ノ原は、「この2人とデビューするんだ」と勘違いしたという。
「よくよく考えればわかる話なんですが‥‥。KinKiは奈良出身の剛と兵庫県出身の光一だから、近畿のキッズ。チャキチャキの江戸っ子である井ノ原が加入できるはずがない。10代の若さゆえか、そこまで読めなかったようです」（アイドル誌ライター）
2年後の95年にV6、その2年後の97年にKinKiがCDデビュー。V6は昨年11月、およそ26年の長きにわたったグループ活動を終了。KinKiは今年がデビュー25周年のアニバーサリーイヤーにあたる。
現在の活躍ぶりを思えば、井ノ原はKinKiから“漏れて”正解だったのかもしれない。
（北村ともこ）
