現新4人の激戦 20日投開票 大田原市長選
任期満了に伴う大田原市長選挙は、20日投開票が行われます。
終盤へ向けて追い込みをかける4人の候補者の訴えを振り返ります。
大田原市の市長選挙に立候補しているのは届け出順にいずれも無所属、新人で前の大田原市議会議員の星雅人候補37歳、新人で前の大田原市議会議員の鈴木隆候補63歳、4回目の当選を目指す現職の津久井富雄候補72歳、それに新人で前の県議会議員の相馬憲一候補64歳です。
大田原市議を3期10年務めた星候補は他の候補者が60歳を超える中、唯一の30代と若さをアピール、市内を駆けまわり「世代交代」を呼び掛けます。
また再生可能エネルギーの導入や地元で採れた食材を学校給食に使用するなど、資源の「地消地産」を通して地域活性化を図ると訴えます。
市議一期目の半ばで出馬した鈴木候補は、36年にわたる国家公務員の経験を生かし、国からの追加予算の獲得を掲げています。
また現在の市政について課題に対処するための財源が安定していないと批判し、企業誘致などによる財政強化を訴えています。
自民党と公明党が推薦する現職の津久井候補は3期12年で市の借金の残高を59億円減らしたとアピール。
中心市街地のインフラ整備などこれまでの実績を強調した上で、今後の政策として黒羽地区をはじめとした農村部の活性化などを掲げています。
大田原市議3期、県議5期と地方議員を31年務めた相馬候補は、財政健全化に向けて第三者委員会を設置して支出を見直すと訴えています。
また小学校に教科担任制を導入することで子どもたちの学力向上を推進することなど、5つの柱を公約に掲げています。
大田原市長選挙の有権者はおよそ5万9千人で、このうち17日までに期日前投票を行った人は4526人です。
投票は20日の午後6時に締め切られ、即日開票されます。