女性の社会進出後押し 宇大に2つめの女子寮完成
栃木県宇都宮市の宇都宮大学に女性専用の寮が完成し、17日に記念セレモニーが開かれました。宇大に完成したのは「セキスイハイムさくら寮」で、17日は関係者が集まりテープカットをして完成を祝いました。
寮はさまざまな工夫と思いが込められています。まずは関わった企業と大学との連携です。
建物を大成ユーレック、室内の備品をニトリ、さらに大学として初めてネーミングライツを採用し栃木セキスイハイムが10年契約で参加しました。
大学にはこれまで女子寮がひとつしかなく、新しい女子寮の建設は悲願でした。
しかも限られた予算で独立採算制を取るため、企業と協力して価値を最大化しています。
部屋は103室で家具や家電、ベッドも備え付け。大きなクローゼット、トイレと浴室が別というこだわりようです。
コロナ禍で苦労する学生のために、オンライン授業に対応できる無料Wi-Fiを完備。参加した企業には大学のOG、OBも多く、先輩から後輩へのエールにも感じられます。
もうひとつのこだわりは、女性の社会進出への後押しです。宇大に通う女子学生は大学院生を含めて全体の約37%。女性の社会進出はこれからの時代の重要なテーマで、3つのオートロック、完全個室の安全な環境で新しい力が出てくることを大学は期待しています。
寮は新入生、在学生に対し募集を行いましたが、第1期、新入生の枠には定員の3倍の応募があったということです。