非英語作品賞、監督賞、脚色賞の3部門ノミネート!
 - (C) 2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

写真拡大

 現地時間3日、第75回英国アカデミー賞(BAFTA)のノミネーションが発表され、国内外で映画賞レースを席巻中の濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』が非英語作品賞、監督賞、脚色賞の3部門でノミネートを果たした。

 『ドライブ・マイ・カー』は村上春樹の短編小説を基に、妻を失った主人公(西島秀俊)が目を背けてきた妻との関係に向き合い、再生へと向かう姿を描いた作品。日本映画としては、英国アカデミー賞非英語作品賞ノミネートは是枝裕和監督の『万引き家族』(2018)以来、監督賞ノミネートは黒澤明監督の『影武者』(1980)以来、脚色賞ノミネートは黒澤監督の『乱』(1985)以来の快挙となる(※このうち黒澤監督は監督賞を受賞)。“外国語映画”の枠を超えた『ドライブ・マイ・カー』の存在感を証明する結果となり、来週発表の米アカデミー賞ノミネーションにも期待がかかる。

 最多11ノミネートはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』。8部門でジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、6部門でケネス・ブラナー監督の『ベルファスト』、5部門でキャリー・フクナガ監督の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『リコリス・ピザ』が続いている。(編集部・市川遥)

第75回英国アカデミー賞 主な部門のノミネーションは以下の通り
■作品賞
『ベルファスト』
『ドント・ルック・アップ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『リコリス・ピザ』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

■監督賞
アリーム・カーン 『アフター・ラヴ(原題) / After Love』
濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』
オードレイ・ディヴァン 『ハプニング(英題) / Happening』
ポール・トーマス・アンダーソン 『リコリス・ピザ』
ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ジュリア・デュクルノー 『TITANE/チタン』

■主演男優賞
アディール・アクタル 『アリ&アヴァ(原題) / Ali & Ava』
マハーシャラ・アリ 『スワン・ソング』
ベネディクト・カンバーバッチ 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
レオナルド・ディカプリオ 『ドント・ルック・アップ』
スティーヴン・グレアム 『ボイリング・ポイント(原題) / Boiling Point』
ウィル・スミス 『ドリームプラン』

■主演女優賞
レディー・ガガ 『ハウス・オブ・グッチ』
アラナ・ハイム 『リコリス・ピザ』
エミリア・ジョーンズ 『コーダ あいのうた』
レナーテ・レインスヴェ 『ザ・ワースト・パーソン・イン・ザ・ワールド(英題)/ The Worst Person in the World』
ジョアンナ・スカンラン 『アフター・ラヴ(原題) / After Love』
テッサ・トンプソン 『PASSING −白い黒人−』

■助演男優賞
マイク・フェイスト 『ウエスト・サイド・ストーリー』
キアラン・ハインズ 『ベルファスト』
トロイ・コッツァー 『コーダ あいのうた』
ウディ・ノーマン 『カモン カモン』
ジェシー・プレモンス 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
コディ・スミット=マクフィー 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

■助演女優賞
カトリーナ・バルフ 『ベルファスト』
ジェシー・バックリー 『ロスト・ドーター』
アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』
アン・ダウド 『マス(原題) / Mass』
アーンジャニュー・エリス 『ドリームプラン』
ルース・ネッガ 『PASSING −白い黒人−』

■アニメ映画賞
『ミラベルと魔法だらけの家』
『フリー(原題) / Flee』
『あの夏のルカ』
『ミッチェル家とマシンの反乱』