那須町の那須サファリパークで飼育員3人がトラに襲われけがをした事故で、現地調査を行った日本動物園水族館協会は報告書をまとめ、会員施設に情報を共有し再発防止を呼びかけました。

日本動物園水族館協会の安全対策委員会は10日に事故が起きた那須サファリパークで現地調査を行い、それを元に事故の要因や課題などをまとめた調査報告書を作成しました。

そのなかで要因は事故の前日と当日の飼育員がトラのいる場所の確認が不足していたと指摘しています。

課題については獣医師がトラに麻酔を打つ前に別の飼育員が助けに入ってしまったことや作業現場にベテランの飼育員がいなかったことなどを挙げています。

日本動物園水族館協会では会員の全国の動物園と水族館合わせて139の施設だけが閲覧できるホームページ上に調査報告書を掲示して情報共有し、事故が2度と起こらないように再発防止を呼びかけています。