iPhone 14 Pro(仮)にはパンチホールが2つ?からアップルカー開発が本格化?まで。最新アップル噂まとめ
Noah Sauve via Getty Images

2021年最初の月も半ばが過ぎて、今年秋発売と思しき「iPhone 14(仮)」シリーズについても噂が活気づいてきました。より長い目で見ればアップルカー(仮)やアップルARメガネ(仮)の観測も具体性を帯びてきており、アップルがめざす未来もしだいに見えてくるのかもしれません。

iPhone 14 Pro(仮)にはパンチホールが2つ?からアップルカー開発が本格化?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

Apple Watch Series 8(仮)には血糖値や血圧測定センサーの追加はナシ?開発にあと数年かかるとのウワサ

Cherlynn Low / Engadget

今年のApple Watch Series 8には体温測定機能が追加されるとの予想が複数の情報源から出ていましたが、それを含めて新たな健康関連センサーが追加されるまで、あと数年かかるとの噂話です。

アップル未発表製品の予測に定評あるBloombergのMark Gurman記者いわく、アップル社内で開発中の主要な新機能はブドウ糖・血糖値モニタリング、血圧測定、体温測定の3つとのこと。このうち血糖値測定については、関連サプライヤーの社内でテストをしている段階であり、しばらく期待薄ではありそうです。

その中で体温測定機能は実現に近いと見られており、Gurman氏も「今年のロードマップに入っていた」と述べています。が、最近では(アップル社内では)その話題が少なくなっており、血圧は早くとも2〜3年先、血糖氏は2020年代の後半になっても不思議ではない、とのこと。Apple Watchは筐体の内部が狭いため、新規の部品追加も難しいのかもしれません。

とはいえ、搭載済みのセンサーを更新したり、ソフトウェアで進化させることは可能なはず。(睡眠トラッカーの延長として)睡眠時無呼吸症候群の検出や、衝突事故の自動通報機能はやって来ると期待したいところです。

15インチiPadへの布石?中国BOEが大型ディスプレイ向けに工場改装の噂

有機EL搭載iPad Air、2022年は無理でも2024年には発売される可能性

Chris Velazco/Engadget

中国のBOE社が「タブレットからPCまで」アップル製品に有機ELパネル供給を目指して工場を改装しており、そこでは最大15インチのディスプレイを製造する能力がある。つまり、噂の15インチiPad向けのディスプレイを将来的に作る可能性が浮上したというサプライチェーン情報です。

韓国メディアThe Elecによれば、BOEの工場では「ツースタック・タンデム構造」の有機ELディスプレイも製造できるとのこと。この技術は、従来は一層だった赤、緑、青の発光層を2段重ねにして、最大で輝度を2倍にでき、パネルの寿命も4倍に延びることが期待されるものです。

またツースタック・タンデム技術については、アップルとサムスンが次期iPad Air向けに共同開発していたものの、サムスンが儲からないために中止したとの噂もありました。いずれにせよ、この技術は将来的にiPadに採用が検討されていると見られているわけです。

そうして「有機EL版iPad Airを2022年内に発売する予定だったが、中止された」説が固まってきたなかで、「でも、2024年には発売されるかもしれない」との噂話が新たに届けられました。

12.9インチiPad Pro(2021)に搭載されたミニLEDバックライト画面は高い輝度を誇りながらも、一部ユーザーから色にじみが起こるとの報告がありました。かたや有機EL画面は焼き付きの問題がありますが、ツースタック・タンデム技術により軽減するものと思われます。今後の新モデルでどちらが採用されるのか、続報を待ちたいところです。

iPhone 14 Pro(仮)はノッチ消滅、パンチホールが2つあるウワサ

iPhone 14 Pro(仮)の画面穴は「丸とカプセル型」の2つ説、専門家が支持

ShrimpApplePro

2022年のiPhone 14(仮)シリーズのうちProモデルはノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなり、代わりにパンチホール(ディスプレイに穴を開け、その下に前面カメラなどの部品を移す)デザインになるとの予想は定説となりつつあります。そんななか、「パンチホールは2つ」との噂が立て続けに届けられています。

1つは有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏が投稿した「画面の上部にピル(錠剤のカプセル)型と丸型の穴が2つ」という画像。同氏は昨年9月に公開したレンダリング画像を再投稿して、信ぴょう性があることを強調したかっこうです。今回の一件に先立ち、やはり実績あるリーカーのDylandkt氏が同じ説を唱えていました。

それに続き、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も上記の画像を引用して同意をツイート。さらに丸い穴は顔に数万もの赤外線ビームを照射するドットプロジェクターが、ピル型には自撮りカメラやFace IDの赤外線カメラが置かれると詳しく推測していました。

以前Young氏は、アップルは画面下Face ID(画面に穴を空けず、外から見えない形でディスプレイ下に埋め込む)を開発中だが、iPhone 14世代は間に合わないかもしれないと述べていました。2023年のiPhone 15(仮)ではパンチホールもなくなった、100%の全画面デザインとなるのかもしれません。

アップルカー(仮)、韓国企業が「タスクフォース」を立ち上げるほど本格化との噂

Korea IT News

アップルカー(仮)とは、アップルが自社ブランドとして開発中と噂の自動運転EV(電気自動車)のことです。その設計図を日本の企業が見せてもらったとの報道に続き、アップルが韓国を訪問し、現地のサプライヤーが「タスクフォース」を立ち上げるほど事態が動いているとの噂話です。

韓国Korea IT News報道によれば、韓国内の部品業界はアップルカーのSCM(サプライチェーンマネジメント)に参入するため競争を始めたとのこと。アップル側も年内にサプライヤー選びを完了し、本格的な開発を始めるとの見通しが伝えられています。

いまだにアップルカーは完全にアップル独自設計となるのか、それとも既製のEVプラットフォームを他社から調達する(その上に自動運転ソフトウェアなどを載せる)のかということです。ちなみにiPhoneの受託生産で知られる台湾FoxconnはEVプラットフォーム「MIH」や、それを使ったSUVやセダンなどのプロトタイプを発表済みです。

そしてEVの中核部分といえるバッテリーに関しては、アップル自らが開発・管理する方針を打ち出したとのことです。社内で開発中という「画期的なバッテリー技術」としては、より長い航続距離が実現できる可能性あるモノセル電池や、安価で加熱しにくいLFP(リン酸鉄リチウムイオン)電池を検討中だと噂されたことがあります。

バッテリーはEVだけでなく、スマートフォンやタブレットの使用時間や使いやすさに直結する部品です。将来のiPhoneやiPadにも「画期的なバッテリー技術」の恩恵があるのかもしれません。

アップルAR/VRヘッドセット、Mac並み高性能のため96W充電アダプタ同梱のウワサ

アップル製AR/VRヘッドセット、過熱やソフトウェア問題のため2023年まで発表延期か

Ian Zelbo

アップルが開発中と噂のMR(複合現実)ヘッドセットは「Macと同じコンピューティングパワー水準」を持つといわれますが、その処理能力に見合った96W電源アダプタが同梱されるとのアナリスト予測です。

有名アナリストMing-Chi Kuo氏の最新研究メモによれば、14インチMacBook Proに付属するのと同じ96W充電アダプタがついてくるとのこと。つまり、M1 Pro(96W版は10コアCPUと16コアGPU)並みのプロセッサが載るかもしれないと推測されるしだいです。

それに続いてBloombergが、もともと本製品は2022年6月のWWDCで発表予定だったところが、オーバーヒートやカメラ、ソフトウェアに問題を抱えているため、発表は2022年以降に、出荷は2023年になる可能性が高くなっていると報じました。

ヘッドセットのように(ノートPCよりは)小さなデバイスで、M1 Pro並みチップの熱暴走を防ぎ、かつユーザーが低温火傷をしないように発熱を抑えるのは、技術的にもかなり難しいはず。しかし「過熱が原因の1つとして発売延期」といえば、純正ワイヤレス充電マット「AirPower」が思い出されます。AirPowerは結局のところ発売中止となりましたが、AR/VRヘッドセットが同じ運命をたどらないよう祈りたいところです。