韓国は、台湾やシンガポール、香港とともに「アジア四小龍」と呼ばれてきた。これは、日本というアジアの「大龍」に対比させてできた言葉だが、韓国もとうとう先進国入りして「日本を追い越すのではないか」と見る向きもあるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 韓国は、台湾やシンガポール、香港とともに「アジア四小龍」と呼ばれてきた。これは、日本というアジアの「大龍」に対比させてできた言葉だが、韓国もとうとう先進国入りして「日本を追い越すのではないか」と見る向きもあるようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、「韓国は日本に代わってアジア一の先進国になれるのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず結論として、「韓国が日本に代わってアジア一の先進国になることは極めて難しい」と強調し、「日韓の国力の隔たりは非常に大きい」と指摘している。そう言える4つの理由があるそうだ。まず1つ目は「人口」の違いで、韓国の人口は約5000万人と日本の半分にも満たないとした。2つ目は「国土面積」が小さいことで、日本は韓国の4倍も大きな国だと指摘している。

 3つ目は「経済規模」の違いだ。いくら韓国が豊かになったと言っても、日本の国内総生産(GDP)は現時点で韓国の約3倍もあり、2020年の世界ランキングで日韓は3位と10位と差が大きく開いており、圧倒的な格差があると強調。たとえ日本の経済成長が停滞しているとしても、約3倍もの差を埋めるのはそう簡単なことではないことを指摘した。

 最後に記事は、「科学技術」の差を指摘した。日本には、韓国とは比べられないほど技術力のある企業が多いという。しかしこれは何も不思議なことではなく、すでに明治時代に近代化を始めていた日本には、韓国にはない「技術の蓄積」があるとした。

 現時点では、日本と韓国との間にはかなりの差があると言えるが、将来的に「韓国が日本の代わりになる」ことはあるのだろうか。記事の中国人筆者は、日韓の格差は大きすぎるため、現在はもちろん、今後も「韓国が日本を追い越すことは全くあり得ない」と主張して記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)