韓国統計庁が24日に発表した人口動向によると、2021年7月から9月期の出生数は前年同期比3.4%減の6万6563人で、合計特殊出生率は0.82となった。通年でも合計特殊出生率が1.0を割り込むことは確実と見られる。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国統計庁が24日に発表した人口動向によると、2021年7月から9月期の出生数は前年同期比3.4%減の6万6563人で、合計特殊出生率は0.82となった。通年でも合計特殊出生率が1.0を割り込むことは確実と見られる。

 中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、非常に低い韓国出生率について意見を求めるスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。

 スレッドに寄せられたコメントを見ると、韓国出生率が低い理由について「不動産価格が高止まりし、経済的な負担が増えたため出生意欲をなくしたのでは」、「盲目的な高学歴の追求で結婚と出産を遅らせる人が多い」、「出産手当が少ない」、「徴兵制のせいで婚期を逃している」、「フェミニズムが広まったから」ではないかという推測の声が多く見られた。

 しかし、韓国出生率の低さは中国にとって決して対岸の火事ではない。それだけに中国でも都市部を中心に出生率が非常に低くなっていると指摘する中国人も多く、「韓国出生率に関心を持つ必要はない。中国人は自国の出生率に関心を向けるべきだ」など意見があった。中国の2020年の合計特殊出生率は1.3にとどまり、少子化が深刻化している日本より悪い数字となっている。

 それだけに、スレッドには「韓国は得意げになるんじゃないぞ。中国は来年にも韓国を追い越すさ。中国のスピードとはどんなものかを見せてやろう」、「韓国出生率の低さで1位だと? それはダメだ! すぐに追いつかないと。わが国は3年で追い越せるだろう」などの皮肉を込めたコメントもあったが、それだけ中国出生率低下に危機感を持っている中国人は多いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)