リーグ・オブ・レジェンドの開発元であるRiot Gamesやクラッシュ・ロワイヤルのSupercellといった数々のゲーム会社を傘下に持つ、売上高では世界最大級のゲーム会社であるテンセントが、協力型ゾンビFPS「Back 4 Blood」の開発元であるTurtle Rock Studiosの親会社・Slamfireを買収したことが明らかになりました。

Tencent acquires Back 4 Blood developer Turtle Rock Studios • Eurogamer.net

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Turtle Rock Studiosは2002年3月にMichael Booth氏により設立されたゲーム開発企業。2008年にPCゲーム販売プラットフォームとして知られるSteamの運営元であるValveに買収されますが、2011年にPhil Robb氏とChris Ashton氏により独立した企業として再設立されました。

Xbox版カウンターストライクやCounter-Strike: SourceといったValveのリリースしたFPSの開発を経て、家族や友人がお互いに対戦するのではなく一緒に遊べる形の協力型FPSを模索し、Left 4 Deadを開発。2021年10月にはLeft 4 Deadシリーズの流れをくんだ新しい協力型FPSとして「Back 4 Blood」をリリースしています。なお、発売から約2カ月が経過した時点でのBack 4 Bloodの評価は、レビューサイトのMetacriticでは「77」、Steam上では2万7000件以上のレビューが投稿されておりうち1万8000件以上が好評価としています。

Back 4 Blood - Meet the Cleaners Trailer - YouTube

そんなTurtle Rock Studiosの親会社であるSlamfireを、テンセントが買収しました。買収額は明かされていません。これによりTurtle Rock Studiosはテンセントの傘下となりますが、現在の拠点であるアメリカ・カリフォルニア州レイクフォレストで独立した運営を続けることになる模様。また、Turtle Rock Studiosの経営はこれまで通り共同創設者であるRobb氏とAshton氏により行われることとなります。

テンセントの完全子会社となっているゲーム企業には、Riot Games、Funcom、Splash Damage、Supercell、Digital Extremesなどがあります。また、テンセントが大株主となっていたり出資していたりするゲーム企業には、フォートナイトのEpic Games、Activision Blizzard、Ubisoft、Paradox Interactive、Remedy Entertainment、Frontier Developments、Dontnod Entertainment、Bloober Team、Playtonic Games、プラチナゲームズ、Roblox Corporationといった企業が名を連ねます。

テンセントは「今回の買収はBack 4 Bloodの開発に影響しない」と述べていますが、Turtle Rock Studiosは買収の発表に合わせ、Back 4 Bloodのリリース後初となる大型アップデートを配信開始しています。