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REUTERS/Gonzalo Fuentes

年の瀬も迫るなか、最近アップル未発表製品のリーク(漏えい)情報が大人しめになった感もあります。数か月前にはアップルがリーカーらに直接警告したとの噂や、ティム・クックCEOが「情報リーク取締りに全力を尽くす」と語ったとの証言もあり、今後は大手メディアやサプライチェーン筋以外の早耳情報は減っていくことになりそうです。

2022年は無線充電iPad Pro発売?から第2世代MRゴーグルはより軽量で高速?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

2022年はアップル新製品ラッシュに? 無線充電iPad Pro、Apple Watch頑丈モデル、ハイエンドiMacなど登場との噂

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年内のアップル新製品は一通り出尽くしましたが、翌2022年には「ワイヤレス充電対応のデザイン刷新版iPad Pro」や新型iPad Airなどが投入されるとの噂が報じられています。

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏いわく「2021年はアップル製品のアップデートが控えめな年でしたが、2022年はより幅広い新製品が登場する」とのこと。その代表格の1つがMacであり、デザインを一新したMacBook Airや、Appleシリコン搭載で再設計されたハイエンドiMac、廉価なMacBook Proや新型Mac Pro、さらに新型Mac miniも準備中だと述べられています。

以前Gurman氏は今後のMacをいろいろ予想したことがあり、そのうち14インチ|16インチMacBook Proは実際に10月に発売されました。かたや、まだ次期MacBook Airおよび廉価なMacBook Proは同じM1の後継プロセッサ「Staten」を採用し、演算コアはM1と同じ数ながらも高速に動き、GPUコア数は少し増えると述べられていました。

もう1つの重点カテゴリがApple Watch。まずApple Watch SEの後継モデル、標準モデルの更新版、そして「エクストリームスポーツのアスリート向け頑丈版」の3つとのことです。

これまでのApple Watch Series 8(通常モデル更新版の仮称)の噂を総合すると、画面サイズが3種類ある、体温測定機能が追加される可能性が高い、非侵襲性(注射針で採血の必要がない)の血糖値センサーは実現しそうにない、といったところです。

これだけの新製品が次々と押し寄せるとすれば、散財のペース配分もじっくり考えたいところです。

アップルの初代MRヘッドセットはコンテンツ消費に特化、仕事向きではないとの噂

アップルMRヘッドセットは手の動きや物体も検出可能、ジェスチャー操作もできるウワサ

アップルMRゴーグルに早くも2世代目のウワサ。2024年発売でより軽量、高速、バッテリー改善か

Antonio De Rosa

アップルのAR(拡張現実)機能とVR(仮想現実)機能を合わせ持つMR(複合現実)ヘッドセットはまだ影も形も現れていませんが、日を追うごとに現実味が補強される噂が届けられています。

1つはおなじみMark Gurman氏が発信したもので、初代MRヘッドセットはゲーミング、メディア消費、コミュニケーションという3つの「キラー」機能に重点を置いた製品になるとのこと。まず複数のプロセッサや(冷却)ファン、非常に解像度の高いディスプレイや独自のアプリストアを備えるため、ゲームが強力な注目点になる、と予想されています。

ここでいう超高解像度ディスプレイは、具体的にはマイクロ有機EL画面であり、ソニー製が採用されるとの噂もありました。おりしも今週、ソニーが1インチ台で4K解像度の有機ELパネルを発表したばかりであり、デモ機にVRゴーグルが使われていたのが意味深と思えます。

それに続き、アップルのサプライチェーン情報に精通するアナリストMing-Chi Kuo氏も投資家向けメモを発表。それによると初代MRヘッドセットには高感度3Dセンサーが搭載され、ハンドジェスチャーや物体も検出できるとのことです。

さらにKuo氏は、すでに2世代目のMRヘッドセットも開発中だと驚きの発言をしています。初代製品は約300〜400gで他社VRゴーグルを凌ぐ軽さながら、第2世代はより軽く、バッテリーやプロセッサも改善され、2024年に発売との予想です。

Kuo氏は初代製品が2023年内に約250〜300万台が売れると控えめに見積りながら、これらMRヘッドセットが10年後にはiPhoneに取って代わる可能性があると述べたことがあります。「スマホ感覚で道行く人が カジュアルにゴーグル」という未来は想像しにくい感がありますが、コンパクトなメガネ型に洗練されていくのかもしれません。

2022年にAirPods Pro 2(仮)とApple Watch新型3種、iPhone SE Plus(仮)は2023年との噂

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こちらも、アップル未発表製品の予想に定評あるMing-Chi Kuo氏の投資家向けメモが情報源です。2022年内にApple WatchがSeries 8(仮)と新型SE、エクストリームスポーツ向けの3種類や、第3世代iPhone SEが出ることなどは、上記のBloomberg情報と被っています。

新規情報といえるのが、新型AirPods Proが2022年後半に発売され「大幅にアップグレードした」チップが搭載されるとの予想です。本製品に関しては改良型のモーションセンサーが搭載されてフィットネス追跡が重視され、「革新的な」健康モニタリング機能も備わるとの噂もありました。

かつてKuo氏は、アップル傘下のBeats製品が「低価格」により「出荷数または市場シェアを増やすこと」を目的としているのに対して、AirPodsブランドは「高価格」で「技術革新とエコ体験を提供して付加価値を高める」ことを目指していると分析していました。サムスンなど他社のワイヤレスイヤホン製品との競争が激化するなか、ヘルスケア機能で差別化をはかる狙いが浮かび上がりそうです。

iPhone 14 Pro(仮)はノッチ廃止、パンチホール画面になるとのウワサ

David Imel for Engadget

「今年のiPhoneこそノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなる」は恒例の話題ですが、2022年のiPhone 14 Pro(仮)モデルではノッチに代わりパンチホール、すなわち画面に穴を開けて下に自撮りカメラを埋め込むようになるとの噂話です。

韓国メディアThe Elec情報によると、6.1インチの「iPhone 14 Pro」と6.7インチの「iPhone 14 Pro Max」はパンチホール設計になりつつ「アップグレードされた画面」が搭載される予定。その一方で通常モデルの6.1インチと6.7インチでは、ノッチが残り続ける予定とのことです。

今年(2021年)のiPhone 13シリーズは前年モデルからのマイナーチェンジに留まりましたが、iPhone 14シリーズのうちProモデルは全面的に刷新されるとの説が有力です。ノッチ消滅のほか広角カメラの解像度が48MP(13 Proモデルは12MP)に強化され、外部ポートがLightningに替えてUSB-Cが採用されるという噂もありました。

写真の解像度が48MPともなれば(出力解像度は12MP据え置きの可能性もあり)USB-2.0相当の転送速度しか出ないLightningではPCやMacへの書き出しに無理があるはず。「今年こそUSB-C版iPhone」の夢が叶うと祈りたいところです。

新型iPhone SEは2022年前半発売、部品メーカーも準備を始めているとの噂

まだ第2世代iPhone SEの発売(2020年4月)から2年も経っていませんが、早くも「第3世代モデルが2022年前半に発売される」噂が信ぴょう性を増しています。

新型iPhoneが最も売れるのは11〜12月の年末商戦期であり、それ以降は売上が落ち着いてくはず。しかし台湾DigiTimes報道ではVCM(スマートフォン用レンズ部品)サプライヤーの受注は減っていないとのこと。それは次世代iPhone SEの来年(2022年)前半発売に向けて準備を進めているため、と伝えられています。

第3世代iPhone SEのスペックに関する予想はほぼ固まっており、4.7インチの液晶画面やTouch ID内蔵ホームボタン、太いベゼルやRAM 3GBは第2世代(2017年発売のiPhone 8ベース)のまま。しかし中身のプロセッサはiPhone 13と同じA15 Bionicに載せ替えられ、ようやく5Gに対応するといったところです。

初代iPhone SEは2016年3月発売、それから第2世代発売までは4年の間隔が空きました。2020年前半は少し早めの印象もありますが、「これまでで最も安い5G iPhone」として、競争が激化する5Gスマートフォン市場にてアップルの地位を固める重要商品となりそうです。