満身創痍で作品を撮り終えたアンディ・サーキス監督
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 映画『ヴェノム』の続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(全国公開中)を手がけたアンディ・サーキス監督が、本作の撮影期間中に骨折し、車いすに乗って作品を撮り終えていたことが明らかになった。

 撮影期間中の休暇を使って家族とスキーに出かけたサーキス監督は、スキー場で転倒し、腰の骨を折ってしまった。満身創痍の中、車いすに乗りながら何とか作品を撮り終えた監督は、「楽しみながら作れたよ。確かに難しくて大変だったし、撮影期間中に腰の骨を折ってしまったことで余計大変な思いをした。それでも最高だったよ」と当時を振り返っている。

 あわせて公開された特別映像は、サーキス監督が本作に込めた想いと、本作で激突する二体のシンビオート、ヴェノムやカーネイジの描き方の裏側に迫ったもの。『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役など、モーションキャプチャーの第一人者としても知られる監督は、「これは僕の得意分野だ。CGを使ったキャラクター作りは20年前から関わっている。僕は二面性のある役を長年演じてきた。それも共通だ」と自信をのぞかせる。

 「CGキャラクターには演技力と信ぴょう性が必要だ」とも語るサーキス監督。「カーネイジにはヴェノムとは全く違う身振りがほしかった」とカーネイジの触覚から武器を生成したり、キャラクターの予測不能な動きを考えることを意識したそうで、「映画の本領を発揮する最高の作品だと思う」と手応えを感じていた。(編集部・倉本拓弥)