Dennis Diatel Photography via Getty Images

先月末にiPhone 13シリーズが発売されましたが、そのうちProモデル2機種は11月まで配送時期がずれ込んでいます。カメラの部品メーカーも他社(サムスンなど)よりもアップルを優先しているとの噂もありますが、年内に発売が予想される次期MacBook Proの生産状況も気になるところです。

まもなく新型MacBook Pro発売?からApple Watch Series 7は8日に予約開始?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

2022年のiPhone 14(仮)は「完全な再設計」が期待できるとのウワサ

Jon Prosser

今年のiPhone 13シリーズは予想通り前年モデルと比べてプロセッサとカメラ(およびバッテリー駆動時間)が強化されたに留まりましたが、2022年のiPhone 14(仮)は「完全な再設計」というほど様変わりするとの噂話です。

アップルの社内情報をたびたび報道するBloombergのMark Gurman記者いわく、「新たな通常価格モデルとProモデル、そして完全な再設計」が予想できるとのこと。iPhone 13がマイナーチェンジになっているのも「アップルのエンジニアがより時間のかかる大きなことに裏で取り組んでいた」からと説明しています。

「新たな通常価格モデル」とは、6.7インチのiPhone 14 Max(仮)のこと。5.4インチのminiモデルが売上げ不振のためiPhone 13世代で打ち切りとなり、その穴を「6.7インチの標準モデル」が埋めるとの見通しは有名アナリストMing-Chi Kuo氏も繰り返し述べています。

かたやProモデルの「完全な再設計」とは、ノッチがなくなりパンチホール(自撮りカメラやFace ID関連パーツを画面下に置き、画面に穴を開けて視界を確保する)と噂されるiPhone 14 Pro(仮)モデルのこと。有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏も、実際に見たという「iPhone 14 Pro」のレンダリング画像を公開しています。

iPhone 14については画面下Touch IDの採否もさることながら(2023年になる説が有力)、EUがスマホ充電端子をUSB-Cに統一する法案を公開したことから、Lightning端子の行方も気になるところです。

もっとも法案が可決したとしても2年の猶予があるため、その頃には完全ポートレスに移行しているのかもしれません。

次期MacBook Airは2022年後半に発売、半導体不足は1年続くとのアナリスト予測

Ian Zelbo

次期MacBook AirはM1チップの改良版「M2」を搭載して2022年発売と噂されながらも、具体的な時期はあまり絞り込まれていませんでした。そこに有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「第3四半期(7〜9月)」つまり夏頃に生産を始めて発売はそれ以降、と示唆する予測を発表しています。

しかしKuo氏の投資家向けノートで本題となっているのは「2022年前半はAppleシリコンMacBookの出荷台数が15%減らされる」ということです。理由は、半導体不足という供給面とリモートワーク需要の減少および世界的インフレによる購買力の低下という需要面から。さらに後半には(売れそうな)新型MacBook Airを控えているので、在庫を作らないよう出荷を絞るという推論です。

次期MacBook Airの予想レンダリング画像は、おなじみJon Prosser氏が公開済み。まるでiPad ProのようなフラットエッジとなりUSB-Cポートは左右に1つずつ(現行M1 MacBook Airは左に2つ)、24インチiMacのように多様なカラバリが用意されると予想されています。来年末になればコロナ禍もおそらく収束し、街角のカフェでMacBook Airを使ってドヤる文化も復活するのかもしれません。

新型16・14インチのMacBook Proの発売間近のウワサ

Apple

Bloombergが9月半ばに「今後、数週間のうちに」次期MacBook Proがリリースされると報じてから、はや2週間と少し。16インチMacBook Pro用に設計されたアップル純正96WのUSB-C電源アダプタが多くの諸国で2〜3ヶ月後に出荷予定となっていることから、後継モデルの発売が間近かと注目を集めています。

現行アップル製品の出荷が遅れたり、生産終了になれば新モデル発売の前ぶれか?となるのはいつものこと。今年に入ってからも、21.5インチiMacの一部構成が廃止された直後に24インチiMacが発売されています。

有名アナリストMing-Chi Kuo氏も、いまの世界的な半導体不足は主に電源管理チップが慢性的に足りないと語っており、単純に電源アダプタが思うように作れない可能性もあります。とはいえ、小型の20Wや30W、61WのUSB-C電源アダプタが不足している様子はなく、「16インチMacBook Pro周りに何かが起こっている」と憶測を誘うだけの何かはありそうです。

新型14インチおよび16インチMacBook Proは公的機関のデータベースにもそれらしき登録が見つかり、台湾サプライチェーンからも量産が始まったとの噂もありました。しかし価格についてはM1搭載Macのように(高性能の割に)お手ごろとは行かず、Proらしい値段を覚悟しておく方がよさそうです。

有機EL版iPad Air、2022年発売は望み薄?サムスンが「儲からない」と断ったとのウワサ

M1 iPad ProがミニLEDバックライト画面を搭載した一方で、次期iPad Airには有機EL画面が採用されるとの噂が相次いでいます。その1つである「アップルとサムスンの10.86インチiPad Airに関する共同プロジェクト」がご破算になったとのサプライチェーン情報が伝えられています。

韓国The Elecの報道を手短にまとめると、アップルが望んでいる有機ELパネルは「ツースタック・タンデム構造」つまり赤・緑・青の発光層を2枚重ねにするもの。しかしサムスンは従来方式のシングルスタック(発光層が1枚)しか製品化しておらず、そのための技術がないか、生産のための投資をするつもりがないとのこと。

なぜなら、サムスンは有機EL版iPad Airがそれほど長期にわたって販売されるとは思っておらず、設備投資をしても回収できないと見ているため。アップル側がパネル寿命の長いツースタック構造を望んでいるのも、iPadはスマートフォンより長く使われやすいため……ということで、両社とも「iPhoneほど毎年買い換えてもらえないiPad」の前提は共有している模様です。

しかしディスプレイ業界誌DSCCは「2023年に10.9インチAMOLED(アクティブマトリクス方式有機EL)iPadを発売」と伝えていました。今後、さらなる続報を待ちたいところです。

Apple Watch Series 7の予約開始、10月8日か。エルメスが顧客に回答?

Apple

最新モデルApple Watch Series 7の発売日は「今秋」とされて具体的な日にちは未発表ですが、アップルの公式パートナーであるエルメスが「予約開始は10月8日からです」と顧客にメールで知らせたとの噂話です。

このエルメス・カスタマーサポートが顧客に送った(とされる)メールは、もともとアップル関連情報サイトAppleTrackが発見を報告していたものです。有名リーカーJon Prosser氏も「予約注文は早ければ来週(4〜9日)中に行われる可能性があり、出荷は10月中旬」という、ほぼ重なる予想を述べています。

Apple Watch Series 7は8月末に生産を始めたものの、難航しているとの日経報道もありました。その後、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は製造上の問題は克服されたと述べており、現在は生産は順調のはず。Kuo氏は初期生産の問題が主に新たなディスプレイ部品により引き起こされ、表示のちらつきやタッチ感度の不具合が起こっていたとしつつ、すでに解決済みだと語っています。

Kuo氏やProsser氏らは最新モデルが「デザインの劇的な変化」すなわちフラットエッジになると予想していましたが、結局は外れています。「アップルがリーク対策のために偽情報を流した」説もありますが、もしかしたら来年のApple Watch Series 8(仮)のデザインが流出したのかもしれません。