イニエスタが掲げる神戸での目標「もっと多くのタイトルを」、神戸での生活も「その場所を見つけた」と満足

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ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、自身のキャリアや神戸での目標についてイギリス『BBC』のインタビューで語った。

現在37歳のイニエスタ。世界でも指折りのサッカー選手としての地位を確立し、多くの選手から一目置かれる存在であることは周知の事実だ。

バルセロナ時代には4度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝や、9度のラ・リーガ制覇など数多くのタイトルを獲得。また、スペイン代表としても2010年の南アフリカ・ワールドカップで優勝した他、2008年、2012年のユーロも連覇するなど、数え切れないほどのタイトルを獲得している。

卓越したテクニックとパスセンスは世界最高峰の1人であるイニエスタが、ロングインタビューで自身のルーツや古巣のバルセロナへの想い、そして現在プレーする神戸への気持ちを語った。

カンテラ時代から22年を過ごしたバルセロナを離れ、2018年7月に神戸へと加入。日本のJリーグでのプレーを始め、今シーズンで4シーズン目となる。

日本でも持ち味であるパスセンス、攻撃センスを見せつけ、異次元のプレーで観るものを魅了するイニエスタ。これまで公式戦94試合に出場し19ゴール19アシストを記録している。

その神戸とは今年5月に契約を延長し、2024年1月31日までの契約を結び、40歳までプレーすることに。イニエスタ本人は、神戸での生活は非常に良いものだと語った。

「地元では、職業的にも、個人的にも、心地よく感じたり、日常を楽しんだりできる場所を見つけるのはとても困難だ。でも、神戸ではその場所を見つけたと思う」

「バルセロナを離れることは難しい決断だったけど、最初からみんなの接し方はとても親切だった」

一方で、プレー面については意欲的に続けていきたいとコメント。またタイトルへの欲も示し、これまで獲得した天皇杯とゼロックス・スーパーカップ以外にも、残された時間でタイトルを獲得したいと語った。

「僕としては、体が動く限りはプレーを続けたいと思っている。サッカーを楽しみ続けることができるように、良い状態を保つことは僕にとっては重要だ」

「クラブの歴史の中で2つのタイトルしか獲得できなかったので、今シーズンもここで歴史を作り続けたいと思っている」

「僕たちは良い順位にいて、その目的はAFCチャンピオンズリーグの出場権を獲得することだ。僕に残された年月の中で、簡単なことではないけど、もっと多くのタイトルを獲得したいと思っている」

また、引退後のキャリアについても語り、指導者になるかはわからないとしながらも、ライセンスは取得するとした。

「指導をしたい時もあれば、自分の興味が他の方向に向かっていると思う時もある。僕はサッカーに留まりたい。プロとしての仕事を終えたら、コーチングのライセンスを取得したいと思っているけど、将来それを使うかどうかはわからない」

「朝起きて『これがやりたい』と思うところはないので、今はトレーニングを楽しみ、今後どうなるかを見ていきたい」