今回の自民党総裁選で前の政調会長の岸田文雄氏が新総裁に選ばれるにあたり、栃木県内選出の自民党国会議員がどの候補者を支持し、今後どのような党運営に期待するのか聞きました。

県内選出の国会議員は竹下派の船田元氏と佐藤明男氏が岸田氏、清和会・細田派の上野通子氏と簗和生氏は高市氏、麻生派の佐藤勉氏は河野氏をそれぞれ支持しました。　

岸田氏を支持し選対顧問にも就いた船田氏は「聞く耳をしっかり持ち、幅広い政策と党内の結束を図れる」と評価。「できるだけ若い人材を起用して機動力ある党の運営を求める」としました。

女性が２人立候補した今回、上野氏は高市氏の訴えを「ぶれない国家観」があると評価、簗氏も「積極的な財政政策や景気対策、危機管理投資としての防災・国土強靭化予算の増額」に期待したと応えました。

一方、高橋克法氏は支持した候補については「無回答」でしたが、この１年の菅政権を「コロナ禍で難しい運営が予想される中、あえて火中の栗を拾い、短い期間の中でワクチン接種の加速化や不妊治療への保険適用拡大、デジタル庁の発足など目に見える形で成果をあげた」とねぎらいました　　　　　　　　　　　

そのうえで、役員任期を１期１年・連続３期とするなど信頼回復に向けた党改革案に注目すると答えました。

また、自民党県連の木村 好文幹事長は岸田氏に投票したことを明かし「新総裁の下で衆院選を勝ち抜く。２区の公認問題についても五十嵐前県議の公認を認めてもらいたい」と述べました。

今後、間近に控えた衆院選も最重要課題となります。新総裁の岸田氏は１０月４日招集の臨時国会で第１００代の総理大臣に指名され、新内閣を発足させます。

その後、所信表明演説や衆参両院の代表質問を経て、１０月２１日に衆院議員の任期満了を迎えます。

次の衆議院選挙は今のところ１１月の投票が有力視されています。