冷凍アボカドで10分おつまみ!若草色のアボカドポテトサラダ【調理家電でラク家事ごはん #10】

冷凍アボカドでいつものポテサラがおしゃれに変身

夏の炊事の手間を省いてくれるうれしい食材「冷凍アボカド」。一度切ると、冷蔵庫ではすぐに変色してしまうアボカドも、冷凍すれば1ヶ月程度は保存可能です。また、食べごろのアボカドを好きなときに使える点も魅力的。

【調理家電でラク家事ごはん】シリーズ10回目となる今回は、この冷凍アボカドを使った「アボカドポテトサラダ」の作り方を、アボカド料理研究家の緑川鮎香先生に教えていただきました。

材料(2人分)

・冷凍アボカド(マッシュ)……60g
・じゃがいも……1個(150g)
・玉ねぎ……30g
・黒オリーブ(スライス)……25g
・生ハム……20~30g
a. マヨネーズ……大さじ1杯
a. 酢……小さじ1杯
・塩……少々
・こしょう……少々
・粗びき黒こしょう……適量
・ベビーリーフ……適量
・バゲット…適量

「今回はマッシュして凍らせた冷凍アボカドを使用しましたが、ダイスでもスライスでもOKです」

下ごしらえ

アボカドをレンジ600Wで20秒ほど加熱するか、冷凍庫から出しておき、半解凍の状態にしておきます。

作り方

調理時間:10分

1. 玉ねぎを切る

玉ねぎはごく薄切りにし、塩ひとつまみ(分量外)を加え、5分ほどおきます。しんなりしたら水洗いをし、水気をふきとってください。

「玉ねぎの水分はキッチンペーパーを使ってしっかりふきとっておきましょう。余計な水分があるとサラダが緩くなってしまいます」

2.じゃがいもを切ってレンジで加熱する

じゃがいもの皮をむき、ひと口大に切ります。切ったじゃがいもをさっと水にさらし、耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで2分半加熱します。

「じゃがいもは皮ごとレンジで加熱したほうがホクホクになりますが、今回は加熱前に済ませました。熱くなったじゃがいもの皮をむくのは大変ですし、あとの工程で冷凍アボカドと合わせるとしっとりなめらかな質感になるため、仕上がりに大きな影響はありません」

3. 半解凍した冷凍アボカドをじゃがいもと合わせて粗くつぶす

じゃがいもの水分を拭き取ってからフォークなどで粗くつぶし、熱いうちに半解凍したアボカド(下ごしらえ参照)を耐熱容器に加え、まんべんなく混ぜ合わせます。

「冷凍アボカドを解凍しすぎないよう注意してください。じゃがいもの熱でも解凍は進みますし、熱々のじゃがいもに半解凍のアボカドを混ぜることで、粗熱を取る時間を短縮できます。

このレシピではアボカドの量をじゃがいも(正味)の約半量にしましたが、お好みで増やしていただいてもOK。ただ、冷凍アボカドの量が多すぎると仕上がりが緩くなってしまうので、その点にはご注意を」

4. (a)、黒オリーブ、1 の玉ねぎを 3 に合わせ、味を調える

耐熱容器に(a)を加えて混ぜ、黒オリーブと 1 の玉ねぎを合わせたら、塩・こしょうで味を調えます。

「アボカドには油分があるので、マヨネーズは少量で問題なし。マヨネーズやじゃがいもなどの食材とよく混ざりあうとアボカドが変色しづらくなるので、しっかり混ぜ合わせてください。

黒オリーブが入ると味も見た目も引き締まり、ぐっとおつまみらしくなります。味のアクセントとしては緑のオリーブやピクルスもいいのですが、サラダ本体と同じ色になってしまうので黒オリーブがおすすめです。

なるべく空気に触れないように、ラップを密着させて冷蔵庫で1~2時間ほど冷やします。夜に食べる場合、当日の朝~昼に作っておいても変色はさほど気になりません」

5. 盛り付ける

アボカドポテトサラダを器に盛り付け、生ハムをのせて、粗びき黒こしょうをふります。仕上げにバゲットとベビーリーフを添えたら完成です。

「黒こしょうはぜひたっぷりとふってください。おつまみ感が増して、さらにお酒との相性が良くなります」

今日は白ワインで!なめらかな口当たりの若草色サラダ

「サラダを生ハムに包んだり、バゲットにのせたりして召し上がれ。どんなお酒にも合いますが、なかでも白ワインとのマリアージュは抜群です」

サラダはアボカドのおかげでなめらかな口当たり。マヨネーズは少量なので、まろやかながらもあっさりとした味わいになります。アボカド自体の風味はひかえめですが、ライトグリーンのマッシュと黒オリーブの調和が目にも舌にも快く、お酒もついつい進んでしまいそうです。

次回は「ガーリックアボカドシュリンプ」

次回レシピをご紹介する冷凍アボカド料理は「ガーリックアボカドシュリンプ」。火を使いますが、むきえびを加熱するだけなので短時間で済みます。冷えたお酒と楽しみたい、ガーリックとバター醤油が効いた夏にぴったりのひと品です。お楽しみに!

取材・文/神谷真樹
撮影/木下 誠