EURO2020、なぜベルギーはイタリアに負けた 地元紙が指摘する「4つの敗因」

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EURO2020準々決勝、優勝候補とされていたベルギーはイタリアに1-2で敗れて敗退が決まった。

ヤン・ヴェルトンゲンのパスミスから先制されると、ロメル・ルカクのPKで追いすがるも、最後まであと1点が奪えず。

『Sporza』は、ベルギーがイタリアに負けた理由として、4つの敗因を挙げている。

まずは、イタリアのハイプレッシャー&インテンシティと中盤での技術的優位性。

イタリアは試合を通じてハイプレッシャーをかけ続けたほか、高いシンテンシティと献身性、規律性、さらにはテクニック面でもベルギーを圧倒したとしている。特にMFユーリ・ティーレマンスは中盤で“溺死”していたと指摘。

次は、ケヴィン・デブライネとジェレミ・ドクに十分なボールが供給されなかったこと。

ベルギーは中盤を把握できなかったことで、決定的な選手たちがゲームに入れなかったとしている。

ロメル・ルカクを含めた違いを生み出す選手たちへのボール供給が十分ではなく、イタリア勢と比べるとボールタッチは半減していたと指摘。また、ドクはスピードで違いを生み出せたはずだが、「彼のチャンスがあったのは前半4回、後半4回では不十分。ポゼッションが60%あれば、チャンスは2倍だった」としている。

3つ目は、後半にあったルカクのチャンスでのミス。

EURO準々決勝にもなればディティールと効率性で勝負は決まってしまうとして、「あのチャンスは決めなければいけない。自分たちの時間があったが、それをものにできなかった」と指摘している。

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そして、最後はロベルト・マルティネス監督の奇妙な選手交代。

ドリース・メルテンス、ナセル・シャドリ、デニス・プラートを投入したこの日の交代策は疑問としつつ、アトレティコ・マドリーの優勝に貢献したヤニック・カラスコが最後まで起用されたなかった点を指摘している。

また、FWクリスティアン・ベンテケの投入を97分の段階で準備していたこともおかしいと断罪している(ベンテケは結局投入されずに終わっており、入れるならもっと早い時間帯という指摘)。

準々決勝で失意の敗退となったマルティネス監督は、失望を口にしつつ、イタリアが強かったとコメント。指揮官を続投するかという質問については、明言を避けたようだ。