クラスター発生でGK不在…アルゼンチンの名門が窮地もベテランMFが守護神として先発出場

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南米No.1を決める大会で珍事が起きてしまった。

アルゼンチンの名門クラブであるリーベル・プレート。今シーズンのコパ・リベルタドーレスに出場しているが、チームを悲劇が襲う。

チーム内で新型コロナウイルス(COVID-19)のクラスターが発生。選手の多くを含む20名以上が感染している状況だ。

そんな中、19日、コパ・リベルタドーレスのグループステージ第5節でコロンビアのインデペンディエンテ・サンタフェを迎えるリーベル・プレート。しかし、登録されているGK4名全員が新型コロナに感染してしまったのだ。

非常事態を迎えたリーベル・プレートは、ユースのGK2名を追加で登録したいことを南米サッカー連盟(CONMEBOL)へと申請したものの、この申し出を却下。理由としては、50名を大会に登録できる中で、32名しか登録していなかったクラブ側の責任だとし、認めなかった。

窮地に立たされてたリーベル・プレートだが、決勝トーナメントに進むには重要な試合。グループ2位で臨んだ試合では、通常はMFを務める35歳のエンソ・ペレスをGKに起用して試合に臨んだ。

スタメンのGKが本職ではないという異例の事態となったが、リーベル・プレートは3分にファブリシオ・アンギレリ、6分にフリアン・アルバレスがゴールを奪い、一気に2点のリード。73分にケルビン・オソリオにゴールを許したが、2-1で勝利し窮地に追い込まれながらも勝利。グループ首位に浮上した。

試合後、代役で守護神を務めたエンソ・ペレスは「残念ながら僕たちは感染の問題に苦しんだけど、僕は全ての人の心、男気、そして人柄に救われた」とコメント。また、この窮地にメッセージを送ってくれたファンたちに向け「メッセージをくれた全ての人の愛に心から感謝する。全てが最高の形で続くことを願う」と感謝した。