スイートポテト×明太子

「洋服は色や形で好みがはっきりしますが、食べ物はそこがファジー。味覚を数値化したいと考えました」と語るのは、『ソッコーで人間をダメにするウマさ 悪魔の食べ合わせレシピ』の著者・鈴木隆一氏。

 同書では人工舌「味覚センサーレオ」が科学的に弾き出した、人間が美味しいと感じるレシピを紹介している。

 人間が感知できる基本味は甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つだという。

「日本人が好むのは『3つの味のバランスがとれている三角形形成系』『2つの強い味のバランスがとれている系』『突出した味をまろやかにする系』。

 たとえばやきとりのタレは甘味、塩味、旨味の3つが揃って◎。ひとつの味では単調、5つの味が揃うと複雑すぎます。ここで紹介する絶妙な食べ合わせを楽しんでください」

 鈴木氏が選んだ「スイートポテト×明太子」の食べ合わせを、どぶろっくが10点満点で採点した。

【スイートポテト×明太子】

江口「10点出ました! 興奮して先に点数言っちゃった」

森「めちゃくちゃうまい! 明太子多めでもいいね」

江口「魚卵に甘いもの、オジサン泣かせだわ〜」

森「明太子のしょっぱさをスイートポテトの甘さが優しく包んでくれる」

江口「壇蜜さんと広瀬すずさんをいっぺんに抱いたような背徳の味」

森「同時に抱いたら体悪くします」

【評価】

森:10点

江口:10点

合う酒:タンニン強めの赤ワイン

※明太子1:ポテト2の罪深きクリーミーな味。甘いものと魚卵の組み合わせは背徳の美味。

すずきりゅういち 

AISSY株式会社・代表取締役社長と慶應義塾大学・特任講師を兼務。「味覚センサーレオ」を慶大と共同開発し、味覚の受託分析や食べ物の相性研究を実施している。最新刊『ソッコーで人間をダメにするウマさ 悪魔の食べ合わせレシピ』(講談社)が発売中

どぶろっく
森慎太郎(もりしんたろう、写真左)1978年10月7日生まれ 佐賀県出身/江口直人(えぐちなおと)1978年4月4日生まれ 佐賀県出身

 保育園から大学まですべて同じ学校だった2人が2004年にコンビを結成。下ネタ漫才で人気を博す。『ケンコバのバコバコ』(サンテレビ)、『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)にレギュラー出演中

写真・千葉太一

(週刊FLASH 2021年5月4日号)