栗山千明「ぬいぐるみのタグがないと…寝られません」製品タグへの “偏愛” を告白

「ヒソカに大切にしているモノですか……? ありますよ。ヒソカどころか、心底大切なモノがあるんですが、お見せするのはちょっとはばかられるので……あえて持ってきませんでした(笑)」
栗山千明(36)は、そう言って、照れくさそうに笑う。で、その心底大切なモノとは?
「タグです!」……タグ?
「お洋服などの端っこについていて、お洗濯の仕方とかが書いてある、小さな布です。私、あれに触っていると落ち着くんですよね。とくに、寝るときは必需品。握っていると、いつの間にか寝落ちしています」
栗山が言うには、タグならばどんなものでもいいというわけではないらしい。
「硬めのパリッとした手触りのものが好みです。タグにもお国柄が出るみたいで、アメリカ製は比較的、好きな手触りのものが多いんですけど、お洋服についているのは、肌に触れることを考えているせいか、柔らかいものが多くて、なかなか好きなタグに巡り合えないんですよ」
好きなモノだけに、そのこだわりはハンパじゃない。今、もっとも気に入っているのは、あるぬいぐるみについているものだという。
「もう10年くらい前になるかな、アメリカのおもちゃ屋さんでいただいたんですけど、これがもう最高の手触りなんです。タグ欲しさに、4つも自分で買っちゃいました」
毎日触っていれば、当然傷んでくる。
「だから、お見せするのが、はばかられるんですよ。もちろん、お洗濯はしているんですけど、やっぱり新品同様にはなりませんから」
この10年、不動の1位は、このぬいぐるみのタグだが、押さえのものもあるとのこと。
「まあ、これでもいいかなっていうものですね。そういうのは切り取って、髪の毛を結ぶゴムにくっつけて腕に巻いたりしてます」
おそらく栗山にとってタグは、スヌーピーが登場する漫画『ピーナッツ』に出てくるライナスの毛布、「精神安定剤」のような存在なのだろう。
だから、地方ロケに行くときなどに忘れると、一大事。
「自分の服はもちろんのこと、スタッフの服や持ち物まで触りまくって、なんとか耐えられるタグを探すことになります。あるときは、車のシートカバーみたいなものについていたタグが比較的よくて、九死に一生を得ました(笑)」
タグに癒やされている栗山は現在、主演ドラマ『ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子〜』の撮影の真っ最中。
栗山が演じるヒロイン・九条瑠璃は、美人で仕事もできるパーフェクトウーマンだが、じつは少女漫画好きの恋愛初心者。少女漫画から得た知識だけを頼りに、年下男子の恋愛指南をすることになる。
「私もかなりの漫画、アニメーション好き。これはもう、ヒソカじゃなくて、大っぴらに好き!」
「ベストスリーは?」と尋ねると……。「たった3つ!? 難しいっ!」と頭を抱える。
「まず、『ぼくの地球を守って』でしょ。そして『GANTZ』。あとひとつ? 困った、どうしよう……『多重人格探偵サイコ』! アニメーションは、『新世紀エヴァンゲリオン』と『AKIRA』、浦沢直樹さん原作の『MONSTER』で!」
小学生のころからアニメを観て育ち、中学生になると、深夜アニメを観るために目覚まし時計をかけて、一度寝ていたという。
「架空の世界のキャラクターが悲しんだり、立ち向かったりするからこそ、純粋に応援したり共感したり、泣いたりできる気がします。それが、漫画やアニメーションの魅力ですね」

(C)「ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子〜」製作委員会
真剣な眼差しで漫画やアニメ愛を語る姿と、ドラマや映画で見せるクールビューティの女優・栗山千明とのあいだには、かなりギャップがある。
「私自身がそう言われることが多いので、やはりギャップがある瑠璃には、共感できる部分がありますね」
10代で女優デビューし、役柄を通して人々が自分に抱く “きれいでカッコいい” イメージに、寄せようとしたこともあったという。
「すごく頑張ってたわけじゃないんですけどね。『せっかくいいイメージを持っていただいているのなら、それを続けたほうがいいかな 』と思っていた部分はありました」
素の自分を外でも出せるようになってきたのは、30代に入ったころだという。
「無理をしなくなったんだと思います。でも、基本的には変わらないですね。10代のときは、30代ってすごく大人だと思っていたけど、なんにも変わらない。だから40代、50代になっても、それほど変わらないんじゃないかな」
胸を張って、好きなモノを「好き」と言う。その潔さは、いくつになっても彼女を輝かせるだろう。
くりやまちあき
1984年10月10日生まれ 茨城県出身 ティーン誌のモデルを経て、1999年に映画『死国』で女優デビューし、映画『バトル・ロワイヤル』『キル・ビルVol.1』、テレビドラマ『ATARU』『不機嫌な果実』『遺留捜査』シリーズなど、数々の話題作に出演。2010年にはアニメ『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の主題歌『流星のナミダ』で歌手デビュー
写真・中村功
スタイリスト・ume
ヘアメイク・奥原清一(suzukioffice)
取材&文・工藤菊香
衣装:G.C GIARDINO C(ジャケット、パンツ)
※『ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子〜』(テレビ東京系)は4月7日(水)スタート。毎週水曜深夜1時10分〜1時40分
(週刊FLASH 2021年4月20日号)
