KDDIウェブ、畑の異常を電話で知らせる農業IoT「てるちゃん」をリリース

2021年3月9日 17時53分

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズは3月9日、「てるちゃん」のリリースを発表した。畑の異常を検知して、農業生産者へ電話やメールなどで通知する農業IoT。最小構成の機器費用は24,750円（税込）、システム利用料は月990円（税込）で提供する。

「てるちゃん」は、センサーを搭載した子機の情報をルーターの役割を担う親機が発信し、サーバーを経由して利用者のスマホへ通知を行う。ルーターとサーバー間の通信はドコモ回線を使用するので、電波が届く範囲であれば、露地栽培やビニールハウス内などであっても設置できる。子機は温度・湿度・照度を測定し、監視したい時間帯や測定値は「育苗や新芽時期の温度管理」や「カビや病気を防ぐための湿度管理」など、利用者の目的に合わせて設定可能だ。スマホへの通知は電話だけでなく、メールやSMSも選択でき、複数の手段で通知を受けられる。

「てるちゃん」の最小構成はルーター1台とセンサー1つとなっており、その場合の価格は機器費用が24,750円（税込）、システム利用料は月990円（税込）。監視料金は1回あたり2円からで、通知料金はメール利用なら0円、確認料金はブラウザ画面からなら0円なので、小規模農家であっても導入しやすい価格設定となっている。

設置から利用開始までの手順は、IoT機器に不慣れな利用者でも設定できるよう簡素化されている。スマホまたはPCから新規登録と機器購入手続きをした後、受け取った小型センサーを設置してから、ルーターを電源に繋ぐだけ。通知に必要な条件はスマホまたはPCから設定できる。なお、ルーター1台につき、子機となるセンサーは8つまで接続可能だ。