エプソンが集英社による新たなマンガアート販売事業に技術・制作パートナーとして参加

2021年3月8日 12時15分

エプソンのインクジェットプリンタでの作品出力

株式会社集英社は、2008年から実施しているマンガ原画のデジタルアーカイブを活用し、マンガアート販売の新事業「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」を開始する。エプソンは、その技術・制作パートナーとして選出された。インクジェットプリンタで出力する「Real Color Collection」シリーズを中心に、株式会社集英社への事業協力と共同研究、開発を行っていく。

「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」は、マンガ作家の画業に新たな光を当て、その作品に“美術品”としての永続的な価値を与えることを目的とした新しい取り組みだ。最良の印刷技術とマテリアルで、高品質なマンガアート作品を制作。その価値を保証して次の世代へと引き継いでいくために、ブロックチェーン証明書を発行して来歴を永続的に記録していく。

まずは尾田栄一郎氏の「ONE PIECE」、池田理代子氏の「ベルサイユのばら」、坂本眞一氏の「イノサン」の3作品から販売をスタート。配送先は日本のみならず、アジア、北米、オセアニア、ヨーロッパ各国とワールドワイドに展開される。

このサービスの中で、エプソンは株式会社集英社ラボ課のカラーマネジメント環境構築にアドバイザリー協力。また、デジタルデータを使用プリンタに適したマスターデータに加工するデジタル製版も担う。作品の出力には、エプソンの水性顔料の大判インクジェットプリンタを使用。作品に応じてA1サイズやA2サイズの大判用紙に、耐光性のある“ミュージアム品質”のプリントが行われる。