ありそうでなかった「焼き芋スイーツ」に感動! 2か月限定の『ナナシノ焼芋店』(銀座)に行ってきた
食楽web
スイーツ好きにはよく知られた存在である東京・中目黒のかき氷専門店『ナナシノ氷菓店』。行ってみたいなぁと思いつつ冬を越してしまい、先日お店の公式SNSをのぞいたところ、2020年度の営業は終了との書き込みがありました。
残念~とがっくりしているところ、焼き芋専門店を銀座でオープンしましたという情報を発見。かき氷から焼き芋という華麗なる転身に俄然、興味が沸き、先日お店に行ってきました。
完全予約制の焼き芋専門店。その正体とは?
こちらが、2月23日にオープンした『ナナシノ焼芋店』。完全予約制で、インターネット上から「Air reserve」というシステムにアクセスして事前予約をします。
1組ずつの入れ替え制で接客を受けました
間借り営業の形をとっていて、営業は水曜、土曜、日曜のみ。完全キャッシュレス決済で、メニューはすべて自宅で楽しむテイクアウト仕様となっています。
もともとスイーツ好きという店主の藤田かほりさんは、お父様の「近頃、焼き芋が流行っているらしいよ?」という何気ない会話から、焼き芋にどハマりしてしまったことが開業のきっかけとなりました。
さらに職人魂に火が付き、さつまいも農家のもとに足を運び、品種選びから焼き芋の作り方まで一から探求。ここまでやったらお店を開けるのでは? ということでさらに研究を重ね、開業に至ったそうです。
さつまいもは4~5か月以上、一定の温度下で熟成したものを厳選しています。品種は、茨城県小美玉市の『茜農園』などから仕入れる濃厚な甘さの「紅はるか」や、クリームのようなしっとり感が特徴の「安納黄金」。今後は時期に合わせて北海道など全国各地から、その時々でベストなさつまいもを仕入れるそうです。
『ナナシノ焼き芋店』では、ただ焼き芋を売るのではなく、焼き芋を使ったデザートがウリ。2時間以上かけて作った焼き芋は、甘くてねっとりとした極上の一品です。このまま食べても美味しいのですが、焼き芋の魅力を深掘りできる「焼き芋スイーツ」をぜひ、体験してみたいところですよね。
そこで、試行錯誤の末に完成したおすすめメニュー「ぷっくり焼き芋クリームブリュレ2個入り」と「ねっとり大学芋on the butter」を作っていただきました。
焼き芋だけじゃない! 「焼き芋スイーツ」が絶品
「ぷっくり焼き芋クリームブリュレ2個入り」1500円(税込)
どちらのデザートもライブ感を大事にしていて、「ぷっくり焼き芋クリームブリュレ」は、目の前で自家製カスタードクリームをしぼり、ガスバーナーで表面を焼いていきます。
「ねっとり大学芋on the butter」1500円(税込)
「ねっとり大学芋on the butter」は、低温の油で40分じっくり火を通し、揚げ上がるタイミングに高温で外側をカリッと仕上げています。飴がけだけでも美味しいのに、なんと上から糸状のバターもたっぷり! 見るからに贅沢な味が想像できますよね。
どちらもテイクアウト専用のデザート。最高の状態で食べるために、帰宅してから仕上げに取り掛かるとしましょう。「大学芋」は電子レンジ600wで40秒温めてからいただきます。
飴とお芋の甘さ加減が絶妙! 外はカリッと、中はとろけるようになめらか。当日は作り立てのほっくり感がありますが、次の日はより飴とバターがお芋になじみ、よりしっとり濃厚になりました。
一方、「クリームブリュレ」は冷蔵庫でしっかり冷やしてから食べます。お芋とカスタードクリームの一体感がお見事! パリっと香ばしいブリュレも良いアクセントになっています。冷やして食べることで、より甘みが増した感じ。スプーンでいただく焼き芋も、新しい体験でした。
お店の営業は約2か月間限定となっています。すでに予約が埋まっている日もありますが、新感覚の焼き芋スイーツをぜひ体験してみてください。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
焼き芋スイーツ専門店 ナナシノ焼芋店
住:東京都中央区銀座7-7-12 GINZA STEPS1階
営:11:00~17:00
休:月・火・木・金曜
https://airrsv.net/nanashinohyoka/calendar